ダイヤのA沢村栄純はどんなピッチャーになる?
週刊少年マガジンで大好評連載中の野球漫画「ダイヤのA」。
高校球児たちのリアルな姿が描かれていると、プロ野球選手からも絶賛されるほどの漫画です。
そしてこの漫画の1番の魅力は主人公・沢村栄純の成長していく姿でしょう。
果たして彼はエースになることができるのでしょうか。
■最大のライバル
栄純がエースになるための最大のライバルは降谷暁でしょう。
150㎞を越えているであろう剛速球が武器のピッチャーです。
1年生の夏の大会から背番号11を与えられており、ほとんどの試合で先発登板していました。
3年生が引退してからの秋の大会では満を持してエースナンバーである背番号1与えられ、まだまだスタミナ配分とコントロールに課題はありますが、順調にエースの道を歩んでいると思われます。
栄純がエースになるには彼を越える存在とならなければなりません。
夏の大会ではすべて中継ぎでの登板。
薬師戦ではホームランを打たれた後に崩れた姿を見せるなど、まだまだ不安定な部分もあります。
現状では完全に降谷の方が上であるような描かれ方をしていますが、果たして・・・。
■その武器は成長力
栄純の武器はその成長力です。
入部した直後はクセ玉だけが取り柄のピッチャーでしたが、国土館との練習試合では出所の見えない新フォームを完成させ、夏の大会直前には4シームを取得。
さらに大会中にもかかわらず薬師戦で相手投手の真田の投球に影響を受け、なんとカットボールまで取得してしまいました。
準決勝の仙泉戦では無意識ながらクロスファイヤーを投げ込むなど、1試合ごとに成長した姿を見せています。
決勝戦の稲実戦ではそのクロスファイヤーで相手の打球を詰まらせたり、カットボールでピンチを脱するなど、この大会で取得したすべての武器を駆使した投球を見せてくれました。
降谷の方もだんだんとスタミナ配分を克服しつつあり、また守備での連係がそつなくできるようになったりと成長している描写はありますが、入部してからの成長速度でいえば間違いなく栄純の方が上でしょう。
■イップスは克服できるのか
ですが稲実との決勝戦は意外な形でマウンドを降りる形となってしまいました。
内角攻めを意識するあまりなんと相手打者の頭にぶつけてしまい、それ以降は登板するたびにそのシーンがフラッシュバックするようになり、内角を攻めきれなくなります。
そして薬師戦との練習試合、全く内角を攻められなくなり、結局1アウトも取れずに降板してしまいました。
完全にイップスになってしまった瞬間です。
イップスとは精神的な理由から、ボールをまともに投げられなくなってしまう状態のこと。
プロ野球選手の中にもイップスになってしまった人は多く、明確な克服方法は存在しないといわれています。
精神的なものが原因なので、イップスになってしまった原因としっかりと向き合いながら。
じっくりと克服していくしかありません。
栄純の場合は稲実戦でのデッドボールが原因。
加えてその試合で敗戦してしまったことがさらに輪をかけたのでしょう。
内角に投げきれなくなったことで、外角の重要性に気づくことができましたが、まだまだイップスを克服したとは言い切れません。
しっかりと内角に投げられるようになったとき、栄純の投球の幅はぐっと広がるはず。
エースになるために、イップスの克服は絶対条件です。
■片岡監督が求める「エース」とは
ダイヤのAではエースピッチャーというのは必ずしも最も力を持っているピッチャーではありません。
三振を多く取れる、ヒットを何本以下に抑える、そん内容の良さは求めていないのです。
どんなに不細工な投球内容でもチームを勝たせることができる。
そんなピッチャーがエースであると片岡監督は明言しています。
そうすると栄純のピッチングというのは、四球を出してしまったり、詰まらせても外野まで運ばれてヒットになったりと、内容だけを見ればあまり良い数字ではないかもしれません。
しかしテンポのいいピッチング、そして何よりもマウンドに上がるたびに見せる成長した姿は、チームに勢いを与えます。
まさにチームを勝たせるピッチャーなのではないでしょうか。
片岡監督が挙げたエースの条件には充分当てはまっています。
現在のエースは降谷で、まだまだ実力差はありますが、いつしか栄純がエースと呼ばれる日が来る可能性は高いのではないでしょうか。
■おわりに
栄純は十分にエースピッチャーになれる素質を持っていると思います。
入部当初は降谷との圧倒的な実力差がありましたが、一つ一つ課題を克服しながら成長していくその姿。
読み手からしても楽しみなピッチャーです。
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