巨人はなぜ人間を食べるのか?深く考察することで見えてきた意外な『理由』とは?
「進撃の巨人」にはたくさんの謎が含まれていて、その謎がまだまだ解けていません。
TVアニメ「進撃の巨人」では、その謎を解く鍵として、その当時原作にはまだ出てきていない情報や言葉などを補足し、謎解きの鍵となっていました。
アニメは終了してしまいましたが、その先に続く原作を読み進めていくうちに、何かを見落としているような気がしてきました。
今までいくつも謎解きの仮説を立ててきましたが、今回はその仮説についての更に仮説を立ててみたいと思います。
■巨人はなぜ人間を食べるのか
巨人は人間を捕食します。しかしそれは、消化して栄養にする為では無い事が分かってきました。
巨人には消化器官が無く、お腹がいっぱいになると腹の中の物を吐きだしてしてしまいます。そこには無残な姿となった人間たちの躯の塊が出来るだけです。
そして腹が空っぽになるとまた人間を捕食します。彼らが食べるのは人間だけで、他の家畜などの動物は食べません。
ではなぜ巨人達は人間を食べるのでしょうか?
そのヒントとなるのは、唯一彼らが食べる人間以外の物にあると思います。・・・それは『巨人』です。
彼ら巨人同士は、通常共食いはしていませんが、ある一定の条件が揃うと巨人にも襲い掛かり食べようとします。
今まで巨人に襲い掛かられた巨人達の例を考えてみましょう。
巨人化したエレン、巨人化したユミル、巨人化したライナー・・・そう、みな知性巨人と言われる、元が人間で巨人化した後も人間の意志を保つことが出来る巨人達です。
そこでひとつの仮説が生まれます。
知性巨人 or 巨人化出来る人間を食べると、無知性巨人も知性巨人もしくは人間に戻れるのではないのか?
と言うものです。
■巨人から人間に戻る方法
ユミルは長い間、巨人の姿のままで彷徨っていたと言いました。そしてライナー達の仲間であるマルセルを食べて人間に戻ったという事も分かっています。
ライナー達は外の世界から来ていて、彼らは元々「巨人になれる人間」でした。
ですから、マルセルもライナーと同じであると考えると、そのマルセルを食べることにより人間に戻る事が出来たユミルは、知性巨人になり人間に戻る力を得た事になります。
ユミルはその事について「巨人の力を盗んだ」という言い方をしています。
つまり、巨人が人間に戻るには、巨人化出来る人間を食べてその能力を奪う事なのではないでしょうか?
だから巨人達は無作為に人間を捕食し続けているのです。
■エレンの力
以前に、エレンと父グリシャについて考察した時に、グリシャがエレンにした「注射」は巨人化する薬だったのではないかという仮説を立てました。
しかし今までの話数を見直しているうちに、逆説もあると考えるようになりました。
つまり「巨人化を抑止するための薬」だったのではないか?という事です。
エレンは元々巨人化する事が出来る能力があり、それを止めるための薬をグリシャは定期的に注射していたと考えるのはどうでしょう。
グリシャに最後の注射を打たれて以降、時間が経つ中で薬の効力が切れて、エレンはきっかけと共に巨人化してしまった。
エレンは、巨人を食べなくても人間に戻る事が出来る。特殊な力を持つ種なのではないでしょうか?
それが「座標」である事の意味も関係があるのかもしれません。
■エレンの両親は?
エレンがもしも元々巨人化出来る種族だとすると、エレンの両親はどうなのでしょうか?
エレンの両親もまた同じ種族でなければなりません。
しかしエレンの母親を食べた巨人は後に再登場しますが、知性巨人になっているとは思えません。
ではエレンの母は普通の人間で、父であるグリシャが巨人の種族なのでしょうか?
エレン達家族はある日どこからかやってきて、グリシャが流行病を治したと言っていました。つまり上の街から来たのではなく、外の世界から来たという考え方もあります。
「地下室」の謎とグリシャの行方が、それらの謎を解く重要な鍵である事は間違いないでしょう。
■おわりに
謎が解けない以上、散りばめられたあらゆるヒントを元に仮説を立てるしかありません。
グリシャがエレンに打った注射が「巨人化の薬」なのか「巨人化を抑制する薬」なのか、どちらとも考えられます。
新しい展開を期待しましょう。
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