世界中でイエス様出現!どこにでも現れるイエス・キリストの顔の謎
なんでもないはずの壁のシミや模様が人の顔に見える・・・心理学用語で『シミュラクラ』と呼ばれる良く知られた現象ですが、欧米を中心として、しばしばイエス・キリストの顔を象った模様などが発見され、話題になることがあります。
2014年4月、アメリカ・カリフォルニア州でパンケーキの表面にイエス・キリストの顔が出現したと話題になりました。
■神に祈りを捧げたらパンケーキに……。
その事件が起きたのは、カリフォルニア州ノルコにあるカフェでした。
店のマネージャーを務めるカレン・ヘンドリクソンさんのところに、女性店員の一人が走ってきて、携帯で撮影した一枚の写真を見せたそうです。
『マネージャー!! パンケーキにイエス様のお顔が!!』
その時、店員がヘレンさんに見せたという写真がこちらです。

特徴的な口ひげや長髪・・・確かにイエス・キリストの顔にも見えます。
店員が駆けつけてきた時、ちょうどヘレンさんは神に祈りを捧げていたところだったそうで、この偶然の出来事に驚き、『神の奇跡だ』と大変興奮した、ということです。
ただ、これが本当にイエス・キリストの顔かと言うと、ネットでは疑問を持つ人も結構いるようで、リンカーンだとかチャールズ・マンソンじゃないか、という意見も上がっているということです。
■イエスの顔が現れる原因は聖骸布?
ネットでは、しばしば今回の件と似た『○○にイエスの顔が!!』というニュースを見かけることがあります。
発信元は大抵は海外、それも欧米を中心としたキリスト教圏の国々が多いのですが、なぜ、このような現象が起こるのでしょう?
記事冒頭でも触れましたが、人間の脳にはある特徴を有する模様やパターンを人間の顔だと認識する働き(シミュラクラ現象)があります。
これは、他人と接触した時、瞬間的に相手が自分にとって有害か無害かを判断するために備わった本能的現象と考えられています。偶然出来た模様や汚れが、人間の顔に見えるというのは至極普通の現象と言えるということです。
キリスト教には、磔にされたイエス・キリストの遺骸を包んだとされる『聖骸布』と呼ばれる聖遺物が伝えられています。
イタリアはトリノにある聖ヨハネ大聖堂に伝えられている『トリノの聖骸布』には、確かにやせ衰えたイエスと思しき人物の姿が写されており、現在も厚い信仰の対象となっています。
欧米人の場合、シミュラクラ現象によって人の顔であると知覚したものを、更にキリスト教や聖骸布の知識がフィルターとなって『イエス・キリストの顔』と認識してしまうのではないでしょうか。
■ピザにもイエス様?
この記事のソースとなった記事では、このパンケーキの他にも、いろいろな食品に現れたイエス・キリストの顔を紹介しています。
まずはこちら。

オーストラリアのブリスベンにあるピザ・パーラーで焼かれたピザに現れたイエス・キリストです。
気づいた店員がすぐさまこのピザをパックして冷凍、オークションサイトのeBayに出品したところ、なんと17000円の値段で落札されたんだそうです。
■無理がある?キットカットの断面にイエス様
調理中に出来た焦げ目や模様がイエスの顔に見えるというのはわりと良くある話ですが、中にはこんな食べ物にも……、

オランダで発見されたイエス・キリスト。なんと日本でもお馴染みのお菓子、キットカットの断面に現れたというのですが・・・
これはちょっと無理があるんじゃないでしょうか?
■切り株にもイエス様
イエスが現れるのは、何も食べ物に限ったことではないようです。北アイルランドの首都、ベルファストでは木の切り株に現れたイエス・キリストが話題になりました。

市内の共同墓地の切り株で発見されたこのイエス様のお顔、噂が広まりお祈りに来る人も多いとか。
他にも、アパートの壁のシミや洗濯物の靴下のシワとして現れた、なんて情報もあります。
■どうしてそんなところにまで……。
ここまで来ると、なんだか無節操な感じもしてきますが……極めつけはこれかもしれません。

・・・ハイ、なんと犬の肛門に現れたイエス様です。
これはもう、見つけた側が良くもそんなところまで観察するなと、感心してしまうレベルですよね。
■おわりに
それにしたって、イエス様、現れ過ぎですよ?
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