試行錯誤で変な内容に!?ふたりはプリキュアシリーズの4つの面白トリビア
「ふたりはプリキュアシリーズ」は、タイトルに「ふたりは~」の冠が付くプリキュアの初期のシリーズです。
主役陣が続投した続編が作られ、女児向け玩具業界に於いて「セーラームーン」以来の売り上げを叩きだすお化け番組となった「無印」と「Max Heart」、そしてキャラを一新したがために低迷した「Splash Star」が存在します。
そんな試行錯誤の連続だった初期のプリキュアのトリビアを紹介しましょう。
■ふたり揃わないと変身不可
プリキュアに詳しくない人なら意外と思うかもしれませんが、初期のプリキュアは主役の二人が揃わないと変身や必殺技が出来ない制約持ちでした。
この制約設定自体は珍しいことではなく、過去には「バロム1」や「ウルトラマンA」で用いられていますが、女児アニメでは珍しい設定と言えます。
ちなみにこの制約は、複数のプリキュアが出る後のシリーズには「スイートプリキュア♪」以外には設定されていません。
話そのものを制約しかねないからです。
■没技がある
第1作は、パイオニアであるためか作り手側が活かしきれなかった設定が多数あります。
プリキュアの技設定もその一つであり、例えばバリア持ちであった設定は15話以降は無かったことにされ、敵を倒さず浄化させる技も6話以降は無かったことにされました。
基本、格闘メインの制作方針であったため、話の流れを折りかねない上記の設定たちは没となったのでしょう。
しかしながら、バリア持ちは「Max Heart」でルミナスに、浄化技は「フレッシュプリキュア!」にそれぞれ活かされることになります。
■改心キャラが死ぬ
後のプリキュアシリーズには見られないことですが、試行錯誤という事もあってか中々ハードな展開が初期には存在します。
その一つに、所謂改心した敵キャラが味方となる展開がありますが、後のシリーズではプリキュアになったりと救済されるのですが、第1作目の改心キャラは男性ということもあってか、救済されず死亡してしまいました。
後のシリーズの劇場版には、ダークドリームという女性でありながら救済されないキャラも存在しますが、TVシリーズでは第1作目が最初で最後です。
■初期のプリキュアたちは、基本孤独にひっそりと戦っていた
近年ではない演出ですが、初期のプリキュアの戦闘は基本非日常という演出がなされ、敵側は無関係の一般人を気絶させ、プリキュアたちを異空間に引きずり込んで戦っていました。
つまり一般人がプリキュアたちの存在を知ることは皆無(正体バレはありましたが)だったのです。
近年では、戦闘も日常の一部とされたのか、一般人が巻き込まれるケースが多々あり、プリキュアたちも正体バレはしなくても、世間一般に認知される演出がよくなされています。
初期のプリキュアたちは、孤独という男性ヒーローの特質を色濃く残していたようですね。
■おわりに
初期のプリキュアは、男子向けのフォーマットを試行錯誤して、女児向けのフォーマットに作りかえたシリーズです。
今、このシリーズ視聴すれば色々と違和感を覚える描写があるかもしれませんが、それも一つのコンテンツ史の一面であると見受けられるかと思います。
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