感動のクライマックスは付け足し?「魔女の宅急便」の仰天トリビア5つ
実写の公開が近々決定している「魔女の宅急便」。
この原作は角野栄子さんが書いた児童書「魔女の宅急便」で第1作から第6作まであり、第1作目を元にジブリ版の魔女の宅急便が作られました。
そんなジブリ版「魔女の宅急便」のトリビアを幾つか紹介しておきます。
■ジブリ初の黒字作品
意外かもしれませんが、魔女の宅急便は初めてジブリを黒字に導いた記念作品です。
実は、これ以前の宮崎監督作品は興行収入が右肩下がりでしが、魔女の宅急便でなんとトトロの倍以上の興行収入を叩きだし、ジブリを黒字化させたのです。
■スポンサーがヤマト運輸なワケ
この作品では、宅配便会社大手の「ヤマト運輸」が製作会社の一つとして軒を並べていますが、鈴木敏夫プロデューサーによればヤマト運輸の参加は必須条件だったそうです。
何故なら、「宅急便」という言葉の商標権を持っているのがヤマト運輸だからです。
当初ヤマト運輸は製作参加に難色を示していたようですが、偶然にも登場キャラクターに黒猫が出てくると知って、当社のイメージキャラが黒猫ということで一気にやる気になったそうです。
■クライマックスは付け足し
クライマックスの飛行船の暴走からトンボを救う一連の流れは、アニメオリジナルです。
映画としてスぺククタル性に欠けるという判断から、鈴木敏夫プロデューサーの判断で付け足したと言われています。
当初のラストは、主人公が成長して魔法が使えなくなるオチだったそうで、鈴木敏夫プロデューサーの英断が功を奏した形となりました。
■監督交代
魔女の宅急便は、元々宮崎監督が手掛ける予定ではありませんでした。
どういう事情で交代したかについては明らかにされていませんが、当初の予定では演出助手の片渕須直さんが監督するはずが、宮崎監督に交代してしまいました。
「おおかみこどもの雨と雪」を監督した細田守さんが「ハウルの動く城」でやらかしたように、スタッフを強引でも率いる力が片渕さんに不足していたのかもしれませんね。
■飛行シーン
空を飛ぶ場面が得意な宮崎監督は、魔女の宅急便でも非常に秀逸な飛行シーンを手掛けています。
とくに魔女の宅急便の秀逸さは、テレビで航空力学や航空心理学の専門家が解説につくほどとても理に適っているそうです。
宮崎監督の飛行シーンの手腕は、海外に多くのフォロワーがします。特にディズニーなどは、新作で飛行シーンがある度に本作を含めた宮崎作品を教科書代わりに視聴するそうです。
魔女の宅急便は、ジブリが初めて手掛けた原作付き作品です。
本作の成功によりジブリはその後原作のアニメ化を推し進めます。
ジブリ史の転換点となった作品をみなさんも楽しんでくださいね。
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