見た目は子供!頭脳は大人!・・・でもコナンじゃない?
人生、経験を積むといろいろ見えてくることがあります。
今回は、大人になって「ある経験」をしてこそ分かる、あるキャラクターの秘密に迫ります。
■カツオのポジション
磯野カツオのキャラ設定といえば・・・
わんぱく坊主で勉強は苦手、いたずらで周囲を困らせ、いつも父親の波平に雷を落とされている磯野家の長男。
こんなところでしょうか。
ズバリ!磯野家の中で、常に「困った事態」を引き起こすトラベルメーカー的存在です。
■母親になって見てみると
おそらく、サザエさんを一度も見たことのない日本人はいないと言っても過言ではないでしょう。
しかし逆に、幼い頃から大人になって以降もずっと見続けている人も少ないでしょう。
子どもの頃毎週見ていて、部活や遊びで忙しくなる中学高校生の頃に見なくなりはじめ、社会人になると遊びやデートで日曜は不在がち。
そして結婚して子供ができて、再び見始めるというのが一般的なスタイル。
しかし、母親になって改めてサザエさんを見たママさんたちが、「カツオに違和感を覚える」と言うのです。
■本当に「困った子?」
サザエさんの30分前からはじまる「ちびまる子ちゃん」。
こちらの主人公「まる子」の生意気な物言いやズボラな行動に、イラッとするママさんは結構いるようです。
できるだけ楽をしようとする姿勢、すぐに大人のあげあしを取ろうとする態度。
ママさんたちは、いつのまにやら自分が「母親目線」になっていることに一抹の悲哀を感じつつ、そんなまる子にイライラ。
「ちびまる子ちゃん」は「親子の日常生活がリアルに描かれているなあ」と感心してしまいますね。
それに比べると、カツオは母親目線で見てもちっともイライラしないのだとか。
■カツオの日常
サザエさんをよく見てみると、カツオはかなり周りに気を使い、調整力があります。引き起こすトラブルもノリスケ、マスオ、花沢さんのお父さんといった大人の男性の「困ったこと」を解決してあげようとする場合が多いのです。
「ちょっと食い意地が張っている」」なんて母親目線で見ても微笑ましく、特別「困った子」には見えません。
「レディーに対してデリカシーに欠ける発言」をする時がありますが、ウィットに富んだ内容ですし、サザエさんと花沢さんだけ、と「言う相手」も選んでいます。
マスオの実家に勝手に電話をかけた理由を波平に問い詰められた時「ご無沙汰のあいさつだよ」と答えます。そんな事を言う小学生はなかなかいません。
■ぜんぜんわんぱくじゃない
ちびまる子ちゃんの他に母親目線でイラッとするキャラといえば、絵本の「リサとガスパール」「おさるのジョージ」などがいますが、この子たちは家の中をぐちゃぐちゃにして、家電製品や家具を壊しても全く悪いと思っていません。
実際の子どもたちもこんな感じです。
母親目線で見て「イライラしてしまうキャラ」こそ、本当の子どもの姿を描けているのかもしれませんね。
それに比べてカツオは、「この子本当に小学生?」と疑いたくなるような言動がしばしば。長い放送期間の間に「本物の子どもらしさ」を失ってしまったのでしょうか。
■おわりに
大人の会話にさらりと入り込み、気の利いた言葉をはさみ、波平とフネ以外の大人は手のひらで転がすように扱うこともできるカツオ。
外見は坊主頭の小学生ですが、中身は老成しているオヤジのよう。
彼こそまさに、「見た目は子ども、頭脳は大人」に違いありません。
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