自殺者数データで作曲!?完成したのは悲しすぎるメロディーの音楽だった



日本の社会が抱える深刻な問題のひとつ・・・自殺問題。

年間の自殺者数は3万人を超え、この数は交通事故の死者数の5倍以上に相当します。

カナダ人のアーティストが日本人の自殺データを元とするピアノ曲を制作、それは耳について離れないような悲壮感に満ちたものになっていました。




■世界でも突出した自殺率の高さ

先進国の中でも群を抜いて自殺者の多い日本。その自殺率はアメリカの2倍、イギリスの3倍にもなります。

年間の自殺者数はここ10年程の間約3万人を維持、これは1日に90人以上が自殺している計算になり、また、約50人に1人が自殺でその生涯を終える計算となります。

自殺未遂者は既遂者の10倍以上いると言われていますので、1日で自殺を図る人は1000人を超えると考えられています。

高齢者の自殺率が高い傾向にあり、40代以上の自殺者数が全体の7割を占めています。自殺に至った理由の多くが健康と経済の問題によるものとされています。

一方、1990年代後半からインターネットを通じた集団自殺の件数が急増しており、新たな社会問題となっています。

ブログやSNSの炎上が原因で自殺する人も増えています。

2013年6月、岩手県の県議会議員だった小泉みつお氏が病院の対応に腹を立てて金を払わず帰宅、ブログに『刑務所か』とクレームを書いたことに対し非難と苦情が殺到し、ブログが炎上。

その後、小泉氏は自家用車の中で自殺しているのが発見されました。

また最近では、2014年8月5日に理化学研究所(通称:理研)の笹井芳樹副センター長が、スタップ細胞問題で自殺した・・・なんて問題も記憶に新しいのではないでしょうか。




■自殺者のデータからピアノ曲を創ったアーティスト

東京在住のカナダ人アーティスト、ローリー・ヴァイナー氏は、日本の自殺統計データの数値を使ってサウンドマッピングし、ピアノ曲を作成、ネットで公開して話題を呼んでいます。

曲は12音からなるセクションで構成されており、1つの音は特定の都道府県での自殺者数を示し、1セクションでその地域の年間での自殺者の統計を表しています。

47都道府県すべてのデータをサウンドマッピングし、トータルで500音以上の楽曲となっています。

ヴァイナー氏は「数値上の冷たく無機的なデータを音に置き換えることで、より感情に差し迫るものになりうる」と説明。

ヴァイナー氏が日本の自殺者数の統計データを対象としたのは、それが日本の日常生活の背景に存在する問題であったから、と語っています。

この楽曲は以下のサイトで実際に聴くことができます。
One Year of Suicide Statistics in Japan for Piano


ピアノの楽曲に変換されることで、単なる統計データが悲壮感に満ちたものとして迫ってくるような印象がありますよね。

ヴァイナーさんはこの他にも、アメリカのレイプ事件と殺人事件の統計データを元に楽曲の作成を試みましたが、データの元となる数値が大きかったため、日本の自殺者統計の楽曲とは方法を変更しなければならなかった、とのことです。




■おわりに

日本の自殺者の数が他の先進国に比べて高いことの背景には、宗教的事情があるとも考えられます。

しかしいずれにしても、この問題を直視し取り組むことが喫緊の課題であることは間違いないでしょう。
 

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