関係者が明かす!「風立ちぬ」の当初のラスト案とは?



ジブリ映画の中でも異色の雰囲気を放つのが「風立ちぬ」ではないでしょうか。

そんな「風立ちぬ」のラストを見て、「ん~~?」と思った人も少なくないはずです。実は、「風立ちぬ」のラストの案は二つあったといわれています。

そこで今回は、「風立ちぬ」のもう一つのラストについてご紹介します。




■最初の案では次郎も死んでいた

「風立ちぬ」のラストでは、草原のような場所を二郎が歩き、直子に再会します。

ここで直子は二郎に「生きて」と声をかけ消えるのですが、実は当初のラストはこれとは全く違ったものだったといわれています。

「風立ちぬ」のラストに、イタリアの技師カプローニと二郎がおり、草原から直子が現れます。このラストのシーンでは既に3人とも死んでいるのです。

そこで、直子の元へ行こうとする二郎へカプローニが「ワインを飲んでから行け」というシーンが当初のラストシーンだったのだとか。




■「い」をつけたから繋がらないラスト

当初のラストでは、死の世界で再会した二郎に対して直子は「生(い)きて」ではなく「きて」と呼ぶ予定だったのだとか。

当初のラストならば、ラストに直子が叫んだ「きて」は、初夜の晩に直子が二郎に「きて」といったシーンとつながるのです。

ところが新しいラストでは、この「きて」に「い」が付いているため、初夜のシーンとラストシーンが繋がらず「ん~~?」と思わされた人もいたのだと考えられています。

ただ、死んだはずの直子が死んだ二郎に対して「来て」というのは、西洋的な死の考えといわれています。

日本の場合は、常に死者が生きている人間を見守っていると考えられることが多いので、日本人の死の考え方と合わないのです。

そのため、現在のような日本人の死の考え方を大切にしたラストになったのかもしれません。




■おわりに

「い」があるとないだけで、映画の印象がここまで大きく変わることに驚かれた方も多いのではないでしょうか。

ぜひ、今回の記事を参考にして、「風立ちぬ」を再度試聴してみてください。
 

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