ついに実現か!?NASAがワープ航法可能な宇宙船の設計画像を公開!
『ワープ』と言えば、日常的にも瞬間的な移動などを表現する言葉として、すっかり定着している感がありますが、元々はSF小説や映画に登場する”超光速航法”を意味する単語でした。
2014年6月、アメリカ航空宇宙局(NASA)が、超光速航法=ワープ航法の性能を備えた宇宙船の設計画像を公開しました。
■光の速さを超える架空の理論として生み出されたワープ航法
『ワープ』または『ワープ航法』とは、SF小説などに登場する、宇宙船が光の速さを超えて移動する架空の理論、またはその行為そのものを指す用語です。
宇宙空間を旅行することを考えた時、宇宙物理学のある法則が大きな壁となります。
それは『質量を持つ物体が光速(光の速さ)を超えて動くことはできない』という、アインシュタインの一般相対性理論による法則です。
太陽以外の星=恒星は、どれだけ近くても光の速さで数年はかかる程遠くに位置しています。
地球の赤道を1秒間で7周半する程速い光の速度を持ってしてもそれだけの時間がかかる距離ですから、数光年先の星へ行くためにも、一般相対性理論に倣えばそれを更に超える長い時間がかかると言うことになります。
この物理学上の壁を超え、遠い星へと旅する方法として考えだされた架空の航法、それが『ワープ』です。
作者や作品によってその理論付けはさまざまですが、『ワープ』(warp)の語源が”歪める”であることからも分かる通り、多くは空間を湾曲させて現在いる地点の空間と行きたい先の空間を無理やり接触させ、移動するといった理屈とされています。
『ワープ』という言葉が一般に知られるようになったのはアメリカではテレビドラマ『スター・トレック』がきっかけでしたが、日本でこの言葉を広く知らしめたのは、テレビアニメ『宇宙戦艦ヤマト』です。
■その船の名前は「エンタープライズ」
NASAでは、最先端技術チームのリーダーハロルド・ホワイト氏が2010年からワープ航法実現を目指す本格的な研究を行っており、今回発表された宇宙船デザインはその構想モデルとして製作されたものです。

このデザインはハロルド・ホワイト氏の基本設計に基づき、アートディレクターのマーク・レドメーカー氏が1600時間以上をかけて制作したものです。
宇宙船の名前には、アメリカ人の多くがワープ航法の概念を知るきっかけともなったSFドラマ『スター・トレック』から、主人公たちが乗る宇宙船の名前を借りて「IXSエンタープライズ」と命名されました。
NASAは、ワープ航法については未だ実証されていないものの、理論的には相対性理論の法則には反していないので、今後実証される可能性はあるとしています。
ただし、この宇宙船自体が実現できるかについては、まったく保証はないとか。
せっかく夢のある話なのですから、いつか必ず実現して欲しいものですね。
■おわりに
NASAがデザインしたから「エンタープライズ」なのであれば、日本の宇宙開発事業団(NASDA)がデザインしたら、名前はやっぱり「ヤマト」になるんでしょうか?
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