牛乳残したら違法だし円周率は4?アメリカのヘンテコな法律事情



・教会で人を笑わせるために付け髭をつける
・自動車の後部座席にゴリラを乗せる
・音痴な歌を歌う
・屋外に置かれた冷蔵庫の上で寝る

これ、何のことだか分かりますか?

実は、すべて『アメリカの法律で禁止されている行為』なんです。

アメリカの州法と呼ばれる法律には、一見、実在するとが信じがたいおかしな条文が多々あることが知られています。

一体、なぜこんな事になっているのでしょうか?




■連邦法と州法の違い

アメリカは日本とは違い、連邦制を取っている国です。連邦制とは中央政府を構成する州とが権限を明確に分かち合い統治を行う制度です。

日本の都道府県があくまで国から授権もしくは委任されている範囲で権限を行使できるのに対し、連邦制では州が独自の権限を持ち、民法や刑法といった一般法は州毎に独自のものが施行されています。

こうした制度に基いて施行されているのが、国全体に適用される連邦法と、個々の州にのみ適用される州法です。

本文の最初にあった『おかしな法律』はすべて実在する州法に存在する条文なんです。


■なぜ、ヘンテコな条文が出来るのか?

しかし、なぜこのような日本では考えられないような法律が存在しているのでしょうか?

それについては、アメリカの州法のあり方そのものが原因となっているという考え方があるようです。

アメリカの州議会は、政権ではなく議員が法案を提示する議員立法主義に基いており、しかも、議員一人で法案を提出することも可能です。

一方選挙においては、前の任期でどれだけの法案を提出したか、その数が重視される傾向にあり、結果としてとにかく法案を数多く議会に提出することが求められるわけです。

結果として、例えば『公園への公衆トイレの設置』という、日本であれば役所の仕事として処理されるような案件でも法案として提出され、可決されてしまうという状況を作っていると考えられます。




■アメリカ合衆国のヘンテコな法律

『YAMDAS現更新履歴』というブログの2010年7月1日の記事に、アメリカのおかしな州法の事例が紹介されています。

YAMDAS現更新履歴
http://d.hatena.ne.jp/yomoyomo/20100701

その中でも「特にこれは変だろ?」と思える例をPICKUPしてみましょう。


<なんで違法になるか、理由がまったく分からない>

『サボテンを伐採すると最高25年の懲役』(アリゾナ州)

『恋人にプレゼントするキャンディの箱は重さ50ポンド以上でなければいけない』(アイダホ州)

『スズメの絵をインコの絵として売ってはいけない』(ミネソタ州)

『牛乳は必ず飲まなければいけない』(ユタ州)


<そんなことまで取り締まられちゃうの?>

『夫宛ての手紙を妻が無許可で開封してはいけない』(モンタナ州)

『新鮮ではないピクルスをピクルスとして売ってはいけない』(コネチカット州)

『ギャンブルの借金返済のために服を売ってはいけない』(ニューハンプシャー州)

『既婚女性は自分の髪をカットする時は夫の許可を取らなければならない』ミシガン州


<もはや何がなんだか>

『π(円周率)は4である』(インディアナ州)

『どんなに汚れていても、台所のシンクを洗ってはいけない』(メリーランド州)

『ホテルの窓からバッファローを撃ってはいけない』(テキサス州)


■こんな法律が本当に有効なの?

実際のところ、確かに法律の条文としてこうした項目はあっても、現実にはほとんど使われていないという事例の方が多いようです。

端的な事例としては次のような条文を挙げることができるでしょう。


『挑戦に応じない相手を物笑いにすると懲役6ヶ月』(ウエストヴァージニア州)

『決闘の申し込みを拒否した人を臆病者呼ばわりした公示を行うことは法律違反』(ワシントンD.C.)


これらの条文は恐らく古い時代のものがそのまま訂正も廃止もされずに残っているものと考えられます。

現代では決闘という行為それ自体が禁止され行われていませんから、法律の条文として残っていても現実には無効化しています。




■おわりに

ここで上げられている例はまだまだごく一部のようです。

実際に法律として運用されていないとしても、こんな条文が存在しているというだけで、十分驚きですよね。
 

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