アーサー王伝説って?「Fate/Zero」のセイバーを深堀りしてみた



数々の伝説上の人物が、サーヴァントとして召喚されるFate/Zero。

今回は主人公サイドの一人、セイバーことアーサー王が現実にどのような扱いなのか書いていきたいと思います。




■伝説での扱い

まずはアーサーの人物像について。基本的には劇中のセイバーに近く、勇敢な人物だったようです。しかし作品によって扱いが異なっており、場合によっては無個性なキャラとして描かれている場合もあります。

例えば、アーサー王伝説が初めて物語として纏まった『ブリタニア列王史』 これや初期の作品だと、アーサー王は強力な戦士であり、私怨で敵を虐殺する際には嘲笑する、などと血生臭いイメージがあります。

一方、中世のロマンスもの。ここでアーサーは、非常に知的で弱みも見せる、戦士というよりは為政者の像が強く出ています。

例えば、ランスロットとギネヴィアの不義を知った時は青ざめるだけ、宴が終わった後に直ぐに寝る、など。

物語上での役割も、脇役、あるいはそれ以下の扱いである場合が多かったんだとか。大抵はランスロットやガウェインといった円卓の騎士が中心になることが多かったそうです。





■一難去ってまた一難の人気

人気を博していたアーサー王物語も、中世の終わりと共に人気が薄れていきました。

再興したのは19世紀ごろ。なかでもアルフレッド・テニスン作の『王国牧歌』で更なる人気を博したのだとか。なお、こちらのアーサーは理想的な男性像として描かれているそうです。

さて、そうして人々の話題に上がったアーサー王伝説ですが、一難去ってまた一難。19世紀の終わりには再び注目が失われてしまいます。しかし、ロマンスの伝統は20世紀後半でも続いたのだとか。

他にも、ロマンス以前のアーサーに立ち返る動きが大きくなったそうです。


■日本での扱い

日本でアーサー王を扱った文学作品は、夏目漱石が書いた短編以外に皆無と言っていいのだとか。

しかし勿論、アニメやゲームといったサブカルチャーに限ってはそうでもありません。

エクスカリバーなんてファンタジーゲームの代名詞ですし、Fateシリーズもアーサー王の名前を浸透させるのに一躍買った作品です。勿論Fateは他の神話作品についても同じことが言えますが。




■おわりに

アーサーが実在の人物だったかどうかは、現在でも議論が分かれているそうです。

もっとも完全な否定材料があるわけではなく、特定の人物がモデルになったのでは、ともされています。

千年以上も昔のため真相は誰も知りませんが、アーサーが様々な形で愛されているのは事実。もし実在を否定されても、神話のアーサーは生き続けることでしょう。
 

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