戦国BASARAの武将達と史実の武将達を比較して考察してみると、意外な事実が浮かんできた



2009年に放送されたTVアニメ「戦国BASARA」は、ゲームメーカー・CAPCOMの人気アクションゲーム「戦国BASARA」を原作としたアクション時代劇アニメです。

主人公・伊達政宗の他にも、織田信長、真田幸村、毛利元就、武田信玄、上杉謙信など、誰もが知る有名な戦国武将がたくさん登場し、天下統一を目指してバトルを繰り広げるという大変豪華でにぎやかな作品です。

この作品に登場する武将達はみんなイケメンで、それぞれが派手なコスチュームを身に着け、BASARA技と呼ばれるハデな必殺技を持ち、個性豊かな特徴を持ったキャラとして描かれています。

一見ギャグかと思うような、びっくりするくらい面白い個性を持ったキャラ達ですが、ただのネタでそんな個性を持たされている訳ではありません。

史実の武将の特徴を、オーバー表現されて作られた個性だったりするのです。

BASARAの武将達と史実の武将達は、意外と似ているかもしれないのです。

その辺りを考察してみましょう。




■伊達政宗は英語訛りではなく東北訛りだった

戦国BASARAの伊達政宗は、英語交じりの台詞をしゃべるのが特徴的になっています。

「独眼竜は伊達じゃねえ、you see?」 とか「coolじゃねェか小十郎、いい面構えだぜ」とか言ったりします。

これは史実の政宗が、キリスト教禁教令が発布される中、家臣の支倉常長をヨーロッパへ派遣する等、海外への外交に積極的だったという部分をピックアップしたものだと思われます。

ただスペイン語は難しいので、みんなが分かりやすい英語にしたのではないでしょうか?

もちろん史実の政宗は英語をしゃべっていたという記述はどこにもありません。

その代わり、当然かもしれませんが、政宗は東北弁をしゃべっていたという事実は確認されています。

上洛した政宗が、国許へ宛てた手紙に「東北弁の訛りをバカにされて悔しい」と言った愚痴を書いているのが残されています。

奥州(東北)筆頭ですから当然ではありますが、伊達政宗が普段「ずーずー弁」を話していたと思うとちょっと面白いですよね。

「独眼竜は伊達じゃねえ、you see?」ではなく

「独眼竜は伊達でねえって、あんだ知ってっか?」と言っていたのです。


■織田信長が『第六天魔王』と名乗ったのは武田信玄の所為?

戦国BASARAの織田信長は、自身を「第六天魔王」と呼ぶ恐ろしい敵将として描かれています。

しかし史実の織田信長も自身の事を「第六天魔王」と呼んでいたという事は有名な話ですね。

そもそも「第六天魔王」って何のことがご存知ですか?それは仏教用語で、仏道修行を妨げている魔王の事を言いました。

なぜ史実の織田信長は、自分の事を「第六天魔王」と呼んでいたのでしょうか?

造反する寺社を攻撃していた信長を諌める手紙を送ってきた武田信玄が、その書状に「天台座主沙門信玄(天台宗の代表たる信玄)」と署名してきていました。

それを見た信長が対抗して「第六天魔王」と署名して手紙を返したのが始まりです。

つまり「信玄が仏教の代表だというなら、自分は仏教を敵とする魔王だ」とブラックジョークで返したものだったのです。






■毛利元就は本当に「虫けら」呼ばわりしていた

戦国BASARAの毛利元就は、勝利の為なら手段を択ばない冷酷無比な策略家というキャラとして描かれています。また日輪を信仰していて武器にまで用いています。

これは、史実の毛利元就もまた『謀神』という二つ名で呼ばれるほどの策略家で、知将でした。また毎朝、日輪(日の出)を拝みながら念仏を唱えることが日課だったそうです。

それだけではなく、戦国BASARAの元就は兵士を『捨て駒』と呼び、虫けらのように扱っているのも特徴的でした。

これは、国土を広げ安芸の国を守り、息子たちに「三本の矢」の教えを説いて、兄弟仲よくするようにと語ったと言われる史実の毛利元就とはちょっとイメージが違うような印象をもちませんか?

しかし史実の元就には衝撃の事実がありました。

毛利元就=三本の矢と思い浮かべるほど有名な逸話ですが、この三本の矢といえば、毛利元就の三人の息子、隆元、元春、隆景のことですよね。

ところが毛利元就には10人も息子が居ました。

隆元、元春、隆景の三人は正室の子で、残りの息子たちは側室の子でした。そして元就はこの四男以下の子達の事を「虫けら」呼ばわりしていたのです。

元就が「三子教訓状」という三人の息子に宛てた手紙の中に以下のような文章があります。

「唯今虫けらのやうなる子ども候。かやうの者、もし~此内かしらまたく成人候ずるは、心もちなどかたのごとくにも候ずるをば、れんみん候て、何方之遠境などにも置かるべく候。又ひやうろく無力之者たるべきは、治定之事に候間、さ様之者をば何とやうに申し付けられ候共、はからひにて候~」

要約すると

「今は虫けら同然の幼い弟たちがいるが、人並みに育ったら憐れみを掛けて、僻地の領地を分けてやってほしいが、無力でダメな大人になったら、あとはどうしようと好きにしていい」

と書いてあったのです。

自分の息子を「虫けら」呼ばわりするなんて、なんとも冷酷に思える話ですね。




■おわりに

戦国BASARAの個性的なキャラと、史実の武将達。

アニメのキャラは、オーバーに作られたキャラのようですが、意外と史実の武将達もびっくりするくらい個性的ですよね。

他にも調べてみると、おもしろい史実が出てくると思いますよ
 

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