まるでアニメ?旅客機の車輪格納庫に侵入して密航した少年



2013年12月に公開され、話題になったアニメ映画『ルパン三世VS名探偵コナン THE MOVIE』。

その前作にあたるTVスペシャル版『ルパン三世VS名探偵コナン』が放送されたのは2009年のことでした。

2009年版の劇中、連れ去られた蘭を追跡するコナン君が、彼女の乗せられた旅客機の車輪格納庫に潜り込み密航するというシーンがあります。

まあ、あれはアニメだから・・・と思っていたら、なんと本当にそれを実行してしまった少年がいたというから驚きです。




●気圧が減少する

普段、あまり意識する機会はありませんが、私たちの身体は大気の圧力を常に受けています。これを大気圧と呼び、その強さは「気圧(atm)」で表記されます。

気圧は、海面から高度が上昇するにつれ低くなります。人間の身体は1気圧(海面での気圧の標準値)に適応するようにできており、気圧が減少すると身体に影響がでます。

気圧が低下することによる大気中の酸素の減少と、身体にかかる圧力自体が減少すること、この2つの変化が身体機能に影響するわけです。

ちなみに、山登りの際におきる高山病は、この気圧の減少が原因となって起こるものです。

通常、気圧減少による影響が人体に現れ始めるのは高度1500メートル程度とされています。

高度5500メートルまで達すると、酸素ボンベ等の装備がなければその状態に耐えることはできなくなります。


●気温が低下する

また、高度が上がるにつれて気温が低下することも知られています。

高度11kmを超えると気温は-50度を下回り、防寒装備がなければ人間に耐えられるレベルを超えてしまいます。

私たちが旅客機で安全に旅行できるのは、旅客機の機内が気密状態になっており、気温と気圧が地上と同レベルに保たれているからに他なりません。

一方、旅客機の車輪格納庫は本来人間が搭乗する場所ではなく、従って客室のように気密状態が保たれているわけではありません。

車輪格納庫への密航という行為が現実的には不可能とされているのは、このような理由があるためです。




●カリフォルニア州からハワイまで車輪格納庫に密航した少年

2014年4月20日、ハワイ・オアフ島のホノルル国際空港で、到着した旅客機の車輪格納庫に潜んでいた少年が発見されました。

この旅客機は、アメリカ・カリフォルニア州サンノゼ発のハワイアン航空45便で、航空会社の職員が車輪格納庫の中にいた少年を発見して空港保安員に通報したということです。

FBI(米連邦捜査局)の調査の結果、16歳のこの少年はサンノゼからホノルルまで、5時間以上にわたって同機に密航していたことが判明。

少年は病院に搬送されましたが生命に別状はないということです。

高度数万フィートを飛行する旅客機の車輪格納庫の中で、少年がどうして無事であったか、理由は一切不明ということです。

なお、少年の身元や密航した理由については公表されていません。




■おわりに

そんな危険な真似をしてでもその旅客機に乗らなければいけなかった。

どんな理由があったのでしょうか?

とても気になるところですね。

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