アンパンマンが泣いた?「アンパンマンとドドのしま」の切ないトリビア



アンパンマンのお話は基本ハッピーエンドの筈なのですが、中にはバッドエンドという珍しい回も存在します。

「アンパンマンとドドのしま」も、そんな数少ないバッドエンドな結末になっています。

それではその回のトリビアを2つ紹介します。




■ゲストキャラが一家ごと死亡扱い

このお話に登場するゲストキャラは「ドド」という名前のキャラクターで、かつて実在し現在では絶滅してる飛べない鳥の「ドードー」をモチーフにしているようです。

そのドドが両親と子供の一家で登場しますが、ラストはアンパンマンをばいきんまんから助けるために、島の火山を噴火させて島を沈没させてしまいます。そしてこのキャラたちは飛べないという設定なので、島と運命を共にしてしまうという悲しい結末となっているのです。

明確に死を描いたわけではなく、一応生死不明扱いですが、このようなバッドエンドの回はアンパンマンでは非常に珍しいと言えます。

ちなみにこのお話には元ネタがあり、原作者の故・やなせたかしさんが絵本にして、丁度アンパンマンの放送開始時期と前後して出版しているのですが、そこではアニメのラストのフォローは一切なく、沈没する島をチーズと共に見守ることしか出来ないアンパンマンのカットがラストになるという、救いがない結末になっています。




■アンパンマンが泣く

このお話は、アニメのアンパンマンが放送を開始し始めた1989年から、割合と初期の35話のAパートで放送されてお話です。そのため、まだアンパンマンの作品そのもの設定がかっちりとは固まっておらず、これ以降では見られない描写がいくつか存在します。

その中でも、アンパンマンがゲストキャラの「ドド」の一家を救えなかったことを後悔し、帰還したパン工場で涙を流して泣く描写は、後にも先にもこの1話しかないとされています。

特にこの頃は、担当声優のアンパンマンに対する演技が未だ確立しておらず、どことなく幼い印象を与えるものとなっているのですが、幸か不幸か、それが未熟さ故にゲストキャラを助けられなかったアンパンマンの切なさを表現していて、視聴者に対して胸に訴えるものを感じさせる演技となっています。

また、偶然の一致なのかもしれませんが、アニメの冒頭に流れているOP主題歌の中の歌詞に登場する「胸の傷」とは、もしかしたらこのお話で出来た傷なのかもしれないと考察するネットユーザーもいます。




■おわりに

アンパンマンには、まれにですがこのようなバッドエンド回が存在します。

原作者である、やなせたかし先生が戦争体験者でもあったためか、非常に切ないものが多くなっているのが特徴です。

普段とは少し異なるアンパンマンの世界を見るのも面白いかもしれません。

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