砂の上を歩く彫刻の不思議な映像…テオ・ヤンセンの世界



YouTubeには、世界のアーティストたちが創作したアート作品の映像が数多くアップされています。

オランダ人彫刻家、テオ・ヤンセンの作品『ストランドビースト』は、その造形の不思議さと動きでは、特に印象に残るモノのひとつでしょう。




●風の力で動き、歩く不思議な造形物。

<strandbeest evolution>


いかがですか?不思議な映像だとは思いませんか?

無数の脚を持つ巨大な骨格標本のような、実に不思議な造形物の数々が、まるで生きているかのように、あるモノは砂浜の上を歩きまわり、あるモノは魚のようなヒレをゆらゆらと動かしています。

しかも驚いたことに、これらの造形物そのものには、一切モーターのような動力は積まれていません。この不思議な造形物……『ストランドビースト』は、風の力を受けて動く立体アートなのです。

『ストランドビースト』(STRANDBEEST)とは、オランダ語で”砂浜”を意味するstrandと生物を意味するbeestの合成語で、英語に訳せばBeachAnimal、”砂浜の生き物”という意味になります。

こんなに巨大な造形物が、風の力だけで動くというのは、なんだかとても不思議な感じですが、一体どのような人物がこの『ストランドビースト』を生み出しているのでしょうか?




●物理学から芸術に転向したテオ・ヤンセン

『ストランドビースト』の作者はオランダ人彫刻家のテオ・ヤンセンです。

1948年、オランダのリゾート地として知られるスヘフェニンゲンで生まれ、1968年にデルフト工科大学で物理学を専攻しますが、その後、芸術家に転向。

1990年より『ストランドビースト』シリーズの制作を開始、2006年にドイツの自動車メーカー、BMWが南アフリカで放送したCMに起用したことがきっかけとなって、同シリーズは世界的に知られるようになっていきます。

日本では2010年12月から2011年2月にかけて東京の科学未来館で展示会が開催されてから知名度が上がり、学研の科学雑誌『大人の科学マガジン』の付録として、ストランドビーストを小型化したキット、ミニビーストがリリースされて話題を呼びました。

2013年8月にはシリーズの最新作『ANIMARIS PLAUDENS VELA』(はためく帆)を発表、2014年にはパリとモスクワで作品展示会を予定しているなど、現在も精力的に作品の発表を続けています。

<Animaris Plaudens Vela>





■おわりに

なんとも不思議な芸術ですが、物理学を選考していたからこその作品だったのですね。

これからどんな作品が作られていくのか、楽しみです。

あわせて読みたい


【スポンサーリンク】