旧作と新作のロゴを比較することで見えてきたこととは?エヴァンゲリオン考察(後編)



「新世紀エヴァンゲリオン」のTVシリーズを新たな設定・ストーリーで再構築した『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』シリーズ全4作の制作が発表され、2007年に第1作『序』が、2009年に第2作『破』が、2012年に第3作『Q』がそれぞれ公開されました。

TVシリーズが放送されたのは、今から19年前の1995年。当時はまだ子供だったので知らなかったけれど、新たなエヴァブームの到来で、この新作を機にエヴァンゲリオンにはまったという若い世代も多くいる事でしょう。

今回は、劇場新作を観るにあたり、オリジナルのTVシリーズとの相違点を考察したいと思います。

基礎的な事を中心にしますが、分かっているようで分かっていなかったかもしれないというものを拾ってみました。




■劇場版ネルフのロゴ

TVシリーズのネルフのロゴは、イチジクの葉とネルフの文字、下部に半円形で書かれている「GOD’S IN HIS HEAVEN.ALL’S RIGHT WITH THE WORLD.」という文章だけのシンプルなものでした。

新劇場版では、そのロゴに変化がありました。旧ロゴにプラスして、逆さの皮の剥かれたリンゴが描かれています。

リンゴは、アダムとイブが手にした『知恵の実』を表します。そしてイチジクの葉は、知恵の実を食べたアダムとイブが、裸である事を恥じて陰部を隠すのに使った葉とされています。

つまり「知恵の実(リンゴ)」は人類の”原罪”、「イチジクの葉」は人類の”進化”を表していると言えます。リンゴが逆さであるのにも意味があるのでしょうか?

調べた所このような説がありました。

リンゴの学術名「Malus」を逆に書くと「Sulam(ヘブライ語で「梯子」)」になり、天と地を渡す梯子という意味になるのではないか?というものです。

このデザインの変化により、「ネルフ=人類の象徴」を意味していたロゴに、「人類の原罪と進化」を足すことで、更に聖書に模した人類の意味を深く付けることになったのではないかと思います。




■劇場版ゼーレのロゴ

TVシリーズのゼーレのロゴは、逆三角形に7つの目が描かれているシンプルにものでした。

新劇場版では、リンゴと蛇、そして「Seele(ゼーレ)」の文字と、フリードリヒ・フォン・シラーの「歓喜に寄せて」詩の一節「”Uberm Sternenzelt richtet Gott, wie wir gerichtet.”」という文章が書かれています。

文章の日本語訳は「星空の上で神が裁く、我等がどう裁いたかを」です。

リンゴは「知恵の実」を意味しています。蛇は、アダムとイブに知恵の実を食べるようにそそのかした蛇の事を表しているのだと思います。蛇は聖書では「賢さの象徴」とされています。

7つの目が神を表すものとすると、「ネルフ(人類)」に対して、ゼーレは「神」を主張するものとなるのではないかと思います。

「裏死海文書」に沿って行動するゼーレ。ゼーレが考える『人類補完計画』とは、全ての人類の原罪から開放されることを意味していました。原罪とは知恵の実の事です。

シンボルに「蛇」と「リンゴ」を書くことで、ゼーレの目的を明確に表しているという事でしょうか?

ゼーレについてはロゴだけではなく、他にも新劇場版で変えられたことがあります。

TVシリーズでは12人居た幹部が、新劇場版では7人になっていました。7人という人数、ゼーレのロゴの7つの目・・・関係があるのでしょうか?




新劇場版は、TVシリーズを再構築したものです。

他にもTVシリーズと異なるものがあれば、恐らくそれこそが重要な意味やキーワードとなるものではないかと考えます。

新劇場版4作目の謎解きは、そこにヒントがあるのではないかと思います。

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