古典芸能の能楽にもなった!?エヴァンゲリオンとその影響を調べてみた



新世紀エヴァンゲリオンは、現時点で最後のアニメブームを巻き起こした最後の作品です。

その影響ぶりは尋常ではなく、社会現象と呼ぶにふさわしいものでした。

そんなエヴァが与えた影響の数々をご紹介しましょう。




■題名にエヴァと書くだけで売れる?

エヴァが社会現象は、出版業界にちょっとしたバブルを起こしました。なにせ「エヴァ」とタイトルをつければ、どんな書籍でも売れたからです。評論から監督の精神分析論、トンデモ予言書なんてのも売られていました。

今では影も形なく、中古書店でホコリを被っているか、国会図書館で閲覧でもしなければ見られないでしょうが、そんな中身が稚拙な物でも大いに売れたのです。

この当時、人々がエヴァに酔っていたかが分かるでしょう。


■古典芸能の演目に

エヴァが及ぼした影響は、古典にも及びます。

今では覚えている人も少ないかもしませんが、エヴァは2006年に能舞の演目になったことがあります。「能舞エヴァンゲリオン」の題目の基、金春流の能楽師によって演じられました。

初号機を彷彿とさせる青い能面を被って、「生田敦盛」や「清経」、「恋重荷」の既存歌で演じられる光景は中々シュールです。

元々はエヴァの版権をもっているアニメ会社がもちかけたものだそうですが、古典演目になったアニメ作品は、アニメ史上エヴァくらいのものでしょう。




■ロボットアニメに終止符

エヴァが与えた大きな影響の1つに、ロボットアニメを終焉させたということがあります。これはロボットに拘らなくても作品が売れると偉い人たちが勘違いしてしまったからです。

あのガンダムシリーズも勘違いをしてトンデモないデザインのガンダム(∀ガンダム)を作ってしまいました。

エヴァ以降、純粋な意味でロボットの玩具を商品展開の主体とした完全新規のロボットアニメはほとんど存在しません。

ロボットの玩具の主力は戦隊シリーズのロボットが担い、それ以外はガンダムシリーズが細々と続いているのみです。


■勘違いしたクリエイターたち

エヴァの大ヒットは、同時に作り手たちにも大いなる誤解を与えてしまいました。

それは、未完成でも作りこまなくても、途中で投げ出しても、話を小難しくすればオタクたちが勝手に深読みをして騒いでくれるという、作り手側の怠惰を招いたのです。

特にエヴァの後の90年代の後半には制作を投げ出した作品をそのまま劇場公開したり、OVA化したりする作品が相次ぎ、アニメ自体の粗悪品のを大量に世に出回らせてしまったのです。

特に話をきちんと完結させずに、投げ出して終わらせてしまうアニメは21世紀になった今でもいくつか作られているのが現状です。




■おわりに

エヴァンゲリオンが大ヒットした当時、ジブリの宮崎監督は、「このままでは庵野は、エヴァしか作れなくなってしまう」と呟いたそうです。

その言葉通り、庵野監督は現在でも、新劇場版としてエヴァを作り続けています。

これが幸なのか不幸なのかは分かりませんが、エヴァというものに監督自身が補完されてしまったのかもしれません。

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