進撃の巨人考察(23)~巨人が知性を得るためには?~
大人気となったTVアニメ「進撃の巨人」は、そのタイトルの通り「巨人」が主人公と言っても過言ではありません。
何しろ主人公のエレン自身が巨人になるのですから、これは間違いない話です。
さて、そんな巨人には大きく分けて3種類あることが分かっています。
今回は3種類の巨人から更に追及して考察したいと思います。
―3種類の巨人
大きく分けて巨人は、「知性巨人」「通常種」「奇行種」の3種類います。
しかし、そもそも「知性巨人」も「奇行種」の分類に入っていたはずで、また「猿の巨人」というものが出てきたり、知性巨人にも色々な種類が出てきたり、種類が多様化してきました。
なのでこの「3種類」というのは、巨人を語る上での指針の一つと考えた方がいいと言えるでしょう。
―知性巨人と知性の無い巨人の違い
まず現在確認されている知性巨人は以下の通りです。
・エレン
・アニ
・ユミル
・ライナー
・ベルトルト
・猿の巨人
この中でも猿の巨人は別に置いておくとして、エレンとユミルが特に特殊だと思われます。
特にユミルについては、その正体が解明されると同時に、知性巨人と知性の無い巨人の違いの謎が解明される鍵となっているようです。
まず猿の巨人以外の5人については、人間から巨人へと変身でき、また人間に戻る事も出来ます。
「元が人間か」「元が巨人か」という部分が大きな鍵のように思えます。
ユミルは元々知性の無い巨人で、他の巨人を捕食する事で人間になる力を得たように見受けられます。
ユミルは60年間壁の外を無知性巨人として徘徊し、その後ライナーの仲間であるマルセルを食べて、人間に戻る力を得たようです。その時の会話で興味深いやりとりがあります。
ベルトルト「ユミル、君は人間に戻る時誰を食ったか覚えているか」
ユミル「いいや覚えていないが」
ベルトルト「覚えていないのは仕方ない、僕らの時もそうだった、エレンも覚えてなさそうだし」
この会話から推測されることは、巨人が人間になるには他の知性巨人を捕食して力を奪う事にあるようです。
それが分かると、物語の序盤でエレンが巨人化した時に、他の巨人がエレンに襲いかかった意味が繋がる様になりますね。
―巨人と人間の関係
無知性巨人は、知性巨人を捕食し力を得ることで人間になれる=知性巨人になれる。この仮説を元に更に考察します。
エレンは元々人間で、父親に打たれた注射が素で巨人になったと考えられます。しかしこの時点ではまだ無知性巨人だった恐れがあります。
ベルトルト達の会話から推測すると、エレンもまた他の知性巨人を捕食して現在の姿になっていると考えられます。
実際の所、エレンが父親に注射を打たれたのは夢の中で出てくる場面のみであり、いつ頃されたのかは不明のままです。
またもうひとつ注目すべきなのは、ベルトルト達巨人が人間を憎んでいる事です。アルミンの嘘にひっかかったベルトルトは「悪魔の末裔が!根絶やしにしてやる」と叫びます。
悪魔の末裔=アルミン達ならば、その祖先とは100年以上前の旧大陸にいた人類の事を指しているのではないかと推測されます。
旧大陸の人類=巨人を作り出した者達という仮説が浮上してきます。
少しずつ解明されつつある巨人の正体ですが、巨人の正体が分かっても、この物語の謎の半分も解けないように思えます。
なかなか奥が深い作品ですね。
謎がすべて解明されるのが楽しみですね。
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