イタリア政府が競売に?『世界一呪われた島』ポヴェーリア島

日本国内に、各所に幽霊が出るとか心霊現象が起こると言われる『心霊スポット』があり、同じような場所は、当然ながら世界にも数多く存在しています。 水の都として知られるヴェネツィアの近くに位置する、現在は無人島となっているポヴェーリア島。 『世界一呪われた島』『世界一幽霊の出る島』として知られるこのポヴェーリア島が競売に掛けられることになり、ネットで話題になっています。

●古代ローマ時代から続く、『呪われた歴史』


ポヴェーリア島の”呪われた”歴史は、古くは古代ローマの時代、墓地として利用されていたことから始まります。 14世紀には都市国家として関係の悪化したヴェネツィアとジェノヴァの抗争の舞台となり、ヨーロッパでペストが大流行した時には、数千人もの患者がこの島に運ばれ隔離放置されました。 18世紀には交易船の検疫所として伝染病患者が隔離され、20世紀に入ると精神病院が建設されましたが、入院患者に対する人体実験や拷問が行われたという噂が流れ、1968年に閉鎖に追い込まれています。 精神病院の閉鎖後、ポヴェーリア島はイタリアの国有地として原則的に立ち入りを禁止しています。 取材を許可されたアメリカのテレビクルーが島の取材の後、『幽霊にとりつかれた』と証言したことが原因で、この島は『世界で最も幽霊の出る島』として、世界にその名を知られるようになってしまいました。

●競売は財政難の為?

イタリア政府は財政難解消の為の政策として、国有地の売却計画を発表、ポヴェーリア島も、売却される国有地のリストに名前が上がりました。 ただ、実際に国が所有権を手放すということではなく、『99年間のリース権利』が競売にかけられるということです。 イタリア政府としてはこの島をリゾート地として開発してくれる観光業者による落札を望んでいるということです。 一部のヴェネツィア市民から、島を競売にかけることへの反対運動も起きているそうです。 住人たちはFacebookにページを立ち上げて、自分たちの手でリース権を落札するための資金を調達するため、寄付を求めていくとのことです。 イタリアの財政難はEUでも問題視されています。ポヴェーリア島を始めとする国有地の売却計画がどれほどの効果をもたらすのか、世界的にも注目を集めています。

■おわりに

ホラーのテーマパークか、ホラー映画のロケに使えば効果的かもしれませんね。 あなたならどんな風に活用しますか?

あわせて読みたい

【スポンサーリンク】