まるでヤドカリ? 家ごと運んでしまうアーミッシュのお引っ越し
どんな事情であれ、引っ越しをするとなると億劫になるのは同じでしょう。愛着のある部屋や家屋と別れるというのも、なかなか気持ちが乗ってこない理由かもしれません。
そんな方は、こんな引っ越しはいかがでしょうか?
なんと、80人の人間が、家一軒をそのまま持ち上げて移動させる、驚きの映像を紹介します。
●移民当時の禁欲的な生活を続けるアーミッシュ
アーミッシュとは、アメリカのペンシルバニア州やカナダのオンタリオ州に住むドイツ系の移民で構成される宗教的共同体のことです。
閉鎖的な共同体の営みで知られ、ハリソン・フォード主演の『刑事ジョン・ブック目撃者』やM・ナイト・シャマラン監督の『ヴィレッジ』といった映画の題材にもされています。
宗教的で禁欲的な共同体で、家電製品や自動車を使用しない(代わりにバギーと呼ばれる馬車を利用する)という、18世紀の移民当時から変わらない生活を保っています。
アーミッシュには『オルドゥヌンク(Ordunung)』と呼ばれる厳格な戒律があり、この戒律をひとつでも破ると家族から絶縁され、共同体から追放されてしまいます。戒律は原則的に快楽に繋がる可能性のあることすべてを禁じています。
<アーミッシュの戒律の一例>
・馬車以外の交通手段を用いてはいけない。また屋根付きの馬車は大人になるまで乗ってはいけない。
・聖書と、聖書の読み方を学ぶための参考書を除き、読書いてはいけない。
・派手な衣装を着てはいけない。
・喧嘩をしてはいけない(怒ってもいけない)
・保険に加入してはいけない。
●総勢80人で家ごと運搬
映像の詳細はわかりませんが、移設のために家一軒を人力で移動させています。
さほど大きな家ではないですから、大型クレーンなどの重機を用いればそれほど難しくはなさそうですが、当然アーミッシュは重機の使用なども禁じられていますので、このような方法を取らざるを得なかったのでしょう。
移民当初はわずか数千人しか人口のなかったアーミッシュですが、現在では総人口22万人を超え、更に増加の傾向にあるそうです。
これは外部からの入信者を迎え入れるからではなく、避妊を禁止しているために子だくさんになる傾向にあるためと言われています。
■おわりに
引っ越しが面倒なら家ごと運んじゃえばいいじゃない。
その発想は、なかったですね!
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