進撃の巨人考察(9)~ミカサが受け継ぐ印の謎~
ミカサの手の印、母からの刺繍はどんな意味があるのでしょう?
漫画ではミカサの回想シーンで、母から「代々受け継がなきゃいけないもの」「ミカサも子供ができた時にはこれを伝えること」として左手首に印が彫られます。
印というのは刺青のようなものだと思います。
アニメではこのシーンは刺繍として改変されました。
これは巨人の秘密、この世界に係る秘密が隠されているのでしょうか。
■ループ説と関係がある
漫画ではこのやり取りの直前に「844」と年号だけが記されているコマがあります。
つまり、進撃の巨人展開予想で有力とされているタイムループ説に何か関わりがあるのではないのでしょうか。
例えばミカサの母もこの悲劇がループされていることを知っているため、体に何かしら傷をつけることで自分が今、どの次元(時代やタイムライン)にいるのかその確認となるオブジェクトの役割をしているのではないでしょうか。
■母と子の絆の象徴
一方で、この印は巨人の謎や世界の秘密とは関係がなく、ただ母と娘の絆の強さを表しているという捉え方もできます。
それは、アニメでは手の印ではなく刺繍に替えられたからです。
手の傷や刺青から刺繍に変わることで「母の暖かみ」も加えられたような気もします。
そして、次のシーンでは漫画でも同様にミカサは母と父にどうしたら子供ができるのかを聞いています。
つまり、このシーンは生命を受け継いでいかなければならない、エレンと生き残らなければならないという意味を強調しているのではないでしょうか。
それはこの回想シーンが、トロスト区防衛線で巨人に再び街が襲われる最中という話しの途中で組み込まれているからです。
巨人が人々を喰らってゆく緊迫感と死の場面の中で、母から子へ生命を繋いでいかなければならないという、一見弱々しく見えるけど芯のある、儚い生命との対比なのではないでしょうか。
このシーンがあることで、生きるということの輝き、逆に巨人の支配する残酷な世界とのコントラストが強くなるようにも感じます。
■印には世界の秘密が隠されている
この印はどのような模様なのかかはっきりと示されていないのですが、アニメでチラリと見えます。
2期エンディングの扉に書かれている古代文字?にも似てますね。
印は世界の秘密を解く記号や地図のような役割があるのかもしれません。
どこか秘密の扉を開ける鍵や暗号の役割です。
さて真相は諌山先生とミカサの母のみが知るようです。
この印は伏線なのでしょうか?それとも関係がない?
どちらの結果かワクワクしながら本編を待ちましょうか。
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