品薄バター狂想曲 バターはどこに消えたのか!



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スーパーの食料品売り場の棚から忽然と消え、入荷されても販売制限がかかるなどし、一時は洋菓子業界からも悲鳴が上がるほどの品不足に陥ったバター。

その後、大手メーカーが増産体制に入ることを宣言するなどして、ようやく収束していっていますが、なぜこれほどの混乱が起きてしまったのでしょうか。




■酪農農家の苦難

実はバター不足は今回に限ったことではなく、2008年など過去に複数回発生しています。このようなバター不足が起きる原因は、何といっても生乳の生産量が不足しているからですが、その背景には、国内の酪農農家を襲う厳しい現実があります。

もともと、農家の高齢化や後継者不足といった問題が以前から指摘されていますが、最近は
環太平洋パートナーシップ協定(TPP)への加盟で海外からの農作物が大量に押し寄せて、国内の農家は壊滅的な打撃を受けるのではとの懸念も根強いものがあります。

そういった要因に加えて、2014年の品不足の場合は、前年の猛暑で体調を崩し、それにより生乳の出が悪くなっていた乳牛も多くいたことが事態に拍車をかけることとなりました。




■今後、バター不足は慢性化していくのではとの見方も

また、過去10年の間に約1万戸の酪農農家が廃業し、乳牛の飼育数も前年比でマイナス2パーセントとなる1,395,000頭まで減っているとのデータもあります。

さらに、生乳の加工においては、保存期間の長いバターよりも保存期間が短い牛乳や生クリームがどうしても優先されてしまうという業界の事情も絡んでくる上、最後の頼みの綱というべき海外からの輸入も、近年は国際価格が激しく揺れ動くという不安要素が出てきています。

こういった要素を総合的に見ていくと、今後、バター不足は慢性化していくのではとの予測もささやかれてる状況となっています。




■おわりに

いろいろな角度から「食の安全」が問いただされている中で起きたバターの品不足。国内での生産受注体制の弱体化や海外依存への不安など、この身近な食品をめぐって起きた混乱が意味するものを、今一度考えてみるべきではないでしょうか。
 

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