何のためにしているの?犬のボディーランゲージについて徹底的に調べてみた



お気に入り


最近はさまざまな種類の動物がペットとして飼育されていますが、中でも犬は特に人気のある動物であることは間違いないでしょう。

数ある家畜の中でも、最も古くから人間と共同生活をしていたとされる犬はまた、群れを形成して生活する社会性を有していることも知られています。

その社会性を維持するために、犬はさまざまなボディ・ランゲージを用いていることをご存知でしょうか?




■頭を低くして尻を高く上げるのは『犬のおじぎ』

犬が前足を伸ばして頭を低くし、尻を高く上げて見せる動作を良く見かけませんでしょうか?

この動作は『犬のおじぎ』(Playbow)と呼ばれています。相手を遊びに誘う意味があり、同時に尻尾を大きく振ってみせることが多いです。

遊びに誘う相手が特にいない時でも同じ動作をすることがありますが、この場合は肩から腕にかけての筋肉を伸ばすストレッチ動作です。

また同じような動作でも、耳を前方に向けて牙を向いてみせるのはケンカの兆候ですので注意が必要です。

犬は群れ社会を形成する動物ですので、群れの仲間同士が挨拶しあうためのこうした『おじぎ』的な仕草をいくつも持っており、状況において使い分けるようです。

その証拠として、この『おじぎ』が使えない犬は仲間はずれにされる傾向があると言います。

イギリスのサウサンプトン大学の研究者は、この『おじぎ』を人間がやってみせた場合、犬がどのような反応をするか観察実験を行ったそうです。

結果、人間が床に膝をついて手のひらから肘までを床につけて見せると、犬も同じ動作を取って遊び始めたそうです。


■口のまわりを舐めるのは親愛の情の現れ

犬を抱き上げたら口の周りをペロペロと舐められた・・・そんな経験はありませんか?

原始的な犬には、子犬が母犬の口の周りを舐めると母犬は胃の中の食べ物を吐き戻して子犬に与えたという習性があると言われています。

その習性の名残として、今でも子犬は母犬(もしくは自分を保護してくれる者)の口の周りを舐める習性があると考えられています。

また、この行動が成犬になると、自分より群れにおいて上位の相手に対する挨拶に変化します。

オオカミには群れを維持するためのボディランゲージのひとつとして、この上位者の口を舐めるという行動が多く見られますが、犬にもその習性が残ったものと思われます。

つまり、犬が人間の口の周りを舐めるのは、相手を上位者とみなし親愛の情を表していると考えることができるということです。

人間の口の周りについた食べ物の味を求めていると考える人もいるようですが、犬の味覚、特にしょっぱさに対する感覚は鈍くできており、人間の口の周りを味目的で舐めるということはあまりないようです。

口の周りを舐めるのは愛らしい仕草ですが、人獣共通感染症と呼ばれる病気に感染されるリスクもあるので、特に抵抗力の弱いお年寄りや小さな子どもは注意が必要です。




■不要な争いを避けるカーミングシグナル

強い社会性を持つ犬には、群れの秩序を維持するため、不要な争いを避けようとする習性があります。

そこで、自分の気持ちを落ち着かせ、相手に伝えるために用いられる『カーミングシグナル(Calming signal)』と呼ばれるボディ・ランゲージが存在します。

例えば、他所の犬の頭を撫でてやると、その犬が大きくあくびをするようなことがあります。これは眠いからあくびをしているわけではありません。

犬のあくびには、緊張や興奮を鎮めるためという意味があります。

あまり見慣れない人に頭を撫でられるなど、不安や緊張を伴うようなことが起きた場合、あくびをしてそのストレスを緩和しようとしている・・・ということです。

人間の動作に置き換えるなら、犬のあくびは『溜息』や『深呼吸』に近いかもしれません。

人間は緊張を沈めるために大きく深呼吸しますし、不愉快な状況に直面した時は溜息をついてストレスを吐き出します。

これと同じ意味を、犬のあくびは持っているということですね。


■おしっこにも、意味がある?

一見コミュニケーションとは無関係のように思える行動が、実はカーミングシグナル・・・という事もあります。

犬が高々と片方の後ろ脚を上げておしっこをする姿は誰でも見たことがあるかと思いますが、犬同士が対面している状態で、突然脚を上げておしっこをしてみせることがあります。

犬がおしっこをする、特に雄犬が脚を上げ壁や木におしっこを引っ掛けるのは縄張り主張のためのマーキングだということは、みなさんもお聞きになったことがあるでしょう。

実に人間の一億倍とも言われる程敏感な嗅覚を持つ犬にとって、相手の臭いを嗅ぐということは、その相手を知るための重要な行動です。

特に犬のおしっこの臭いは、相手を識別し理解するための非常に重要な情報源となります。

犬にとって、おしっこの臭いを嗅がれるとは自分のことを相手に知られるという意味があるわけです。

そのおしっこを他の犬の前でしてみせるのは、相手に自分をさらしてみせるという事になります。

つまり、おしっこをしてみせるのは相手に敵意がないことを知らせる・・・という意味があると考えられています。

また、犬がおしっこをする素振り(いわばエアおしっこ)をする場合もありますが、これは強い興奮や感情の昂ぶりを鎮めようとしているのではないか・・・と考えられています。




■おわりに

犬にもいろいろなコミュニケーションの手段があるんですね。

もっと犬と仲良くなるためにも、色々な犬のボディ・ランゲージを勉強してみたくなります。
 

お気に入り


あわせて読みたい


【スポンサーリンク】