一石二鳥?台風の威力を軽減化することができる発電方法とは!?



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地球温暖化や原発事故などのエネルギー確保に関わる問題は深刻ですが、この状況の打開策として期待されている再生可能エネルギーの一つが、風力発電です。

洋上に巨大な風力発電のプラントを建設することで、ハリケーンの被害を抑制できるという興味深い研究結果が発表されました。




■再生可能エネルギーの可能性と課題

近年、エネルギー問題が話題になる時に必ずと言ってよいほど耳にする『再生可能エネルギー』ですが、一体どのようなエネルギーを指してこう呼ぶのでしょうか?

いわゆる化石燃料(石油、石炭、天然ガス、メタンハイドレート)やウランといった地下資源を利用するエネルギー(火力発電・原子力発電)を、枯渇性エネルギーと呼びます。

呼んで字のごとく、これらの地下資源はエネルギーとして利用されると失われ、埋蔵量はどんどん減っていきます。

動植物に由来するとされる石炭や石油もその生成には膨大な年月が必要とされ、自然に再生産されるよりもはるか前に、資源が枯渇することになります。

この枯渇性エネルギーの対義語である再生可能エネルギーとは、自然界の物理的もしくは生物的な事象を源とし、利用するよりも速く補充もしくは反復されるエネルギーを意味します。

具体的には太陽光、風力、波力、潮力といった物理学的なエネルギー、バイオマスといった生物資源がこれに当たります。

再生可能エネルギーは半永久的な利用が可能で、その利用に際し温室効果ガスを発生させない、有害物質の発生を抑制できるといった数々のメリットを持っています。

しかしその一方で安定性に欠け、枯渇性エネルギーに比べてエネルギーの生産量や効率に劣るなどの多くのデメリットを抱えており、化石燃料やウランに完全に置き換えるためには多くの課題が残されているのが実情です。




■風力タービンがハリケーンを軽減化する

(参考映像URL)



アメリカ・スタンフォード大学のマーク・ジェコブソン氏は最近会議の席で再生可能エネルギーに関する講演を行い、その中で、大規模な洋上風力発電はハリケーンによる被害を抑制する可能性があるということを示唆しました。

現在、アメリカで消費されているすべての電力を再生可能エネルギーに置き換えようとすると、海に面するすべての州で、近海の大陸棚にタービン数万機以上の大規模な洋上風力発電のプラントを建設する必要があると推測されます。

ジェコブソン氏は洋上に大規模な風力発電プラントを建設した場合を想定、そこに、実際に記録的な被害を出したハリケーンが通過した場合の状況をシミュレートしました。

その結果、データ上のハリケーンには最大風力の低下が見られ、想定被害が大幅に抑制される結果が得られたということです。

風力発電には、タービンを回す大きなプロペラを備えた風車を利用します。

この風車に風が当たると、風車を回すために風の持つエネルギーが消費され、結果的に風力を弱める効果があります。

数万機単位でこの風車が設置されれば、相当の効果が望める・・・ということになるわけです。

台風のエネルギーを再生可能エネルギーとして利用でき、なおかつその破壊力を抑制できるとなれば大きなメリットですが、現状、風力発電はコストが高いという最大の問題点があります。

如何にこの問題をクリアするかが、実際の建築のカギとなってくることでしょう。




■おわりに

発電できて、しかも台風災害の抑制にも繋がるならホントに一石二鳥ですね。

再生可能エネルギーの可能性に期待したいところです。
 

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