男女の心が入れ替わる「性転換ファンタジー」を擬似的に実現する装置が開発された!?



お気に入り
Ameba
Mixi
Facebook


一組の男女の心がある時突然相手の身体へと入れ替わってしまう・・・性転換ファンタジー(TSF)と呼ばれるフィクションのジャンルの定番として、日本では大林宣彦監督の映画『転校生』で有名ですね。

この男女の身体交換を、仮想現実で体験させる実験が現在進められていると言うのですが・・・果たしてどのようなものなのでしょうか?




■「変身譚」の一種としてのTSF

人間が他のもの(動物・植物・無生物)に変身するという物語のモチーフは、古くは神話・伝説の時代から存在しました。

いわゆる「変身譚」と呼ばれる物語の類型(アーキタイプ)のひとつです。

その中でも異性への変身を描く物語は、そのテーマの特異性から他の変身譚とは一線を画す別ジャンルとして扱われ、”性転換ファンタジー”や”性転換フィクション”(transsexual fantasy)と呼ばれます。

同じ社会であっても、男性と女性ではその性別によって違う状況に置かれ、区別あるいは差別されています。

TSFは異性に”変身”することで、服装や言葉遣い、更には心境の変化を描くことで性差を描くことを主題にすることが一般的です。

古代ローマの男神ユピテルが女神ディアナに変身するなど、その起源は紀元前の古代ローマにまで遡ることができます。

TSFにおいて、性転換(変身)が起こる道具立ては様々なパターンが存在しますが、その中のひとつに『入れ替わり』があります。

これは単独の人物が異性に変身するのではなく、一組の男女の心と身体が入れ替わるというものです。

現代の日本に於ける『入れ替わり』テーマの物語の元型と呼べるものに、1982年公開の大林宣彦監督の映画『転校生』があります。

一組の男女の高校生が、あることをきっかけに身体が入れ替わってしまうという物語で、高い評価を得た作品でした。2007年に同じく大林宣彦監督によってリメイクされています。

この『入れ替わり』は、現在のラノベやゲーム、コミックといったジャンルで人気のあるテーマのひとつとして定着しています。

男女の心が入れ替わることで相手の置かれた立場や心情がより描写しやすく、キャラクターへの思い入れを強くすることができるというのが、その人気を支える大きな理由かもしれません。




■ヘッドセットを使った『入れ替わり』実験

スペイン、バルセロナにあるポンペウ・ファブラ大学の学生で構成されるグループは、仮想現実(VR)ヘッドセットを利用した「The Machine To Be Another」(他者になるためのマシン)という実験を進めています。

実験には1組の男女が参加、それぞれがヘッドセットを装着し相手のヘッドセットから捉えられた映像を見ます。ちょうど、相手の見ているものをそのまま自分が見ることになります。

この状態で互いの動作を真似しあうよう指示します。ただし、その際に言葉を使うことは禁止します。

一見、端から見る限り互いの身体に繋がりが生じているようには見えないこの実験ですが、お互いの見ているものを自分が直接見ているように捉えることで、劇的な効果が得られるといいます。

被験者はこの行動を繰り返すうちに、相手の身体が本当に自分のものとなったような感覚を覚えるのです。

もともと、ジェンダー(社会的性)の研究におけるVR利用の可能性を探るための実験だったそうですが、現在ではこの方法論をアートパフォーマンスからリハビリテーションに至るまで、さまざまな分野への応用が考えられているということです。

男女がお互いの身体感覚を体験することは、相互の理解を促進し、「私」というもの成立に「我々」との関係が必要不可欠であることを教えてくれると言います。

研究者たちは、この手法が偏見や差別を解消する有効な方法論となりえると主張しているとの事です。




■おわりに

異性と身体が入れ替わってしまう・・・

想像しただけど、ちょっとドキドキしちゃいますよね。
 

お気に入り
Ameba
Mixi
Facebook


あわせて読みたい


【スポンサーリンク】