実は栄養失調じゃなかった?!『火垂るの墓』の節子の死因とは?



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ジブリ映画の中でも賛否両論な作品として知られるのが「火垂るの墓」です。火垂るの墓は、戦時中に必死に生きようとする二人の兄弟を描いた作品になります。

そんな作品の中で多くの人が心を痛めるのが、妹・節子の死ではないでしょうか。

今回は、栄養失調で亡くなったと思われていた節子の意外な死因についてご紹介します。




■原作では、こう表記されている!

—————————————-
清太の妹、節子、八月二十二日西宮満池谷
横穴防空壕の中で死に、死病の名は急性腸炎とされたが、
実は四歳にして足腰立たぬまま、眠るように
みまかったので、兄と同じ栄養失調症による衰弱死。
—————————————-

と記載されています。

そのため節子の死因は「栄養失調」というイメージが強くなり、清太のエゴイズムが節子を殺したと受け取る視聴者が多いのです。


■でもちょっと変?!節子の体調不良はかなり前から出ていた

節子が体調を悪くするシーンは「あせも」が出たり「おなかびちびち」という表現で描かれています。

皮膚の炎症は、栄養失調により免疫力が落ちてしまったことにより生じたものと考えられます。

ところがこの症状、実は防空壕に住み始めてから発生したものではないのです。

叔母さんの家に身を寄せていた時、清太と節子がお風呂に入るシーンで、節子の背中には「あせも」のような炎症ができているシーンが登場します。

つまり体調不良は、叔母さんの家で既に発症していたのです。




■栄養失調じゃないなら何が原因なの?

作品の冒頭で空襲に襲われるシーンが登場します。

その時に空襲で使われていた爆弾は、原爆のような放射物質が含まれているようなものではありませんが、空襲によって攻撃された重化学工業地帯の火災から生まれた有害物質を含む黒煙の雨粒が体内に取り込まれたことにより、体調不良をきたしたのではないか・・・と考えられます。


■確かに目を気にしている節子の描写がある!

このことを踏まえて再度映画を見てみると、雨が目に入り「目が痛い」という節子が登場するシーンがあります。

また、栄養失調ならば節子より運動量の多い清太の方が先に栄養失調になってもおかしくありません。

つまり、化学物質が含まれた雨が体内に入ってしまったことにより、体内の免疫力が低下してしまい、栄養失調を加速させてしまった可能性があります。




■おわりに

作者である野坂昭如氏が、幼児であった妹を死なせてしまった贖罪の気持ちから原作を執筆したという背景もあり、兄清太のエゴイズムが全面的に描かれていますが、

この考察が正しいならば、清太がどんなに頑張ったとしても節子の命は失われる運命だったのかもしれません。
 

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