ジブリの新しい試み!『思い出のマーニー』と美術監督
思い出のマーニーがついに公開されましたね。
これまでのジブリ作品のように大ヒットとはいえないようですが、それでもずいぶんと人が観に行っているようです
そんな思い出のマーニーは、種田陽平さんが美術監督を務めたことでも話題になりました。
しかし、この種田陽平さんとは何者なんでしょうか?
■種田陽平さんとは
種田陽平さんは、日本を代表する美術監督です。代表作には、三谷幸喜監督のラッシュアワーなどがありますね。
実は、ハリウッドなどで仕事をすることもあるなど、世界的に活躍されている美術監督なのです。
では、美術監督とはそもそもどんな仕事をする人なんでしょうか。
簡単に言うと、その映画における美術のコンセプトと具体的なものを作る人です。監督と打ち合わせをしながら模型をつくったり図面をつくったりもします。
映画の背景にある建物や風景などは、全部美術監督が作ったり決めたりしてるんですね。
■思い出のマーニーでの種田陽平さん
さて、その種田陽平さんですが、思い出のマーニーにおいては「アニメ」の美術監督になりました。
映画における美術とは簡単に言うとセットをつくることですが、アニメにおいてのそれはすこし違ったようです。
映画とは違い、アニメにおいては常に監督と確認しながらの作業になります。その辺りの違いが、思い出のマーニーでは新しい試みになりました。
アニメにおいてはあまり作られることのない『建物の模型』が今回は作られていたこと。
アニメ制作が始まる前にそれらの美術設定が非常に細かくそして具体的な形として示されていたということ。
そして、そうした立体物としての美術の見本があることが、アニメを作っていく上でとてもよい刺激になったということのようです。
この場合の立体物、建物とは、マーニーの住んでいる湿っ地屋敷のことですね。青い窓のあるあの洋館は、きちんと模型まで作って考えられたものなのです。
■おわりに
今回思い出のマーニーに登場する建物を考えるとき、種田陽平さんはこれまでのジブリ作品にはない建物にしたいと、しっかり調べた上で作られたようです。
思い出のマーニーを見た後に、他の作品を見比べたくなるような情報ですね。
今後、種田陽平さんとジブリの関係がどうなっていくのか楽しみです。
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