悲劇がハッピーエンドに?日本でも有名な2つの童話の話



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日本人は、悲劇の物語が大好きです。

例えば、日本最古の文学と言われている「竹取物語」。

一般的には「かぐや姫」で有名ですが、最後は月に帰ってしまいますよね。

求婚者も無視、帝も無視、育ててくれたおじいさんとおばあさんをさっさと捨てて・・・。これは悲劇でしょう。

日本人は、可哀想な話を「かわいそう」と泣きながら見るのが大好きなようです。

あなたは、子供の頃に見たかわいそうな物語と言うと何を思い浮かべますか?

「人魚姫」や「フランダースの犬」が浮かんだ人は多いのではないでしょうか。

日本で人気の二大悲劇の物語が、実は世界ではちょっと違う事になっていたりします。

ここで紹介しましょう。




■逆輸入が大成功!のフランダースの犬

アニメ「フランダースの犬」は1975年に世界名作劇場の作品として放送されました。

主人公の少年ネロの救われない悲劇の物語は、最終回にて、ネロがずっと見たかったルーベンの絵の前で、忠犬パトラッシュと共に静かに息を引き取るという有名なシーンが、30年以上経った今でも「涙の名シーン」として語り継がれているほどです。

この作品は、放送当時に30%もの視聴率があり、ラスト近くにはネロを助けてほしいという視聴者からの嘆願の手紙が、TV局にたくさん届いたほどでした。

この「フランダースの犬」の原作は、イギリスの作家ウィーダが書いた児童文学です。

しかしその悲劇的なラストが受け入れられず、ベルギーやオランダなどの舞台となった地方では不人気の作品でした。

ところが、やたらと日本人観光客からの問い合わせが多く、訪れる日本人観光客の多さにオランダの国営放送は、アニメ「フランダースの犬」の放送権を買い取り国内で放送したところ、なんと視聴率80%を超える大人気作品になったそうです。

1986年には、舞台となったホーホゲンにネロとパトラッシュの銅像が建てられ、2003年にはアントワープ・ノートルダム大聖堂前の広場に記念碑が設置されました。

無名の作品が遠い異国の日本で大人気となり、そのアニメを逆輸入してまた大人気となった異例の作品です。

ところで、この「フランダースの犬」に目を付けたアメリカが原作を出版しようとしましたが、その悲劇のラストが「可哀想すぎる」ということで、勝手にハッピーエンドに書き換えて出版されました。

そしてアメリカでは、この「フランダースの犬」の実写映画が4回作られましたが、4回ともアメリカ版の原作を元にしていた為、ハッピーエンドのラストとなっています。




■世界三大がっかり

日本でも人気の「人魚姫」は、1836年に発表されたアンデルセンの童話です。

こちらは「悲恋」というモチーフから、児童文学というよりもバレエの演目として、昔から演じられていました。

そのバレエを見て感動したカールスバーグ醸造所の創立者の息子カール・ヤコブセンが、1909年に人魚姫の像の制作を命じ、コペンハーゲン港北東部ランゲルニエ地区に設置しました。

今でもコベンハーゲンの観光名所になっています。

ところがこの「人魚の像」は、「世界三大がっかり」と言われているのをご存知ですか?

シンガポールのマーライオン、ブリュッセルの小便小僧、コペンハーゲンの人魚の像。これが世界三大がっかりです。

写真などでよく見るとても有名な観光名所だから期待して見に行ったら「思っていたよりも小さくてがっかり」とみんなが口にすることから、こう言われるようになりました。

なんか、札幌の時計台みたいですね。

なお、この「人魚姫」はディズニーアニメにもなり、大ヒットしました。

皆様もご存知ですよね?「リトル・マーメイド」です。

しかし、そこはやはりアメリカです。フランダースの犬と同じように、人魚姫もハッピーエンドにしてしまいました。

アメリカ人はどうしてもハッピーエンドじゃないと嫌みたいです。




■おわりに

日本人だって、「フランダースの犬」も「人魚姫」も、悲劇じゃなくてハッピーエンドになってほしいと思いながら見ていたと思います。

しかし、実際にハッピーエンドになった作品を見ると「私の知っているのと違う」ってちょっとがっかりしませんか?

やはり、日本人は悲劇の物語が好きなのでしょう。
 

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