なぜ怖くない?妖怪を扱うアニメ『夏目友人帳』の秘密!



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「夏目友人帳」は2008年に第1期が放送され、大変人気が高かった事から、2013年の第4期まで長くシリーズとして続きました。

妖怪が見える少年・夏目貴志が主人公の物語。

妖怪と言うとホラーなものをイメージしますが、この作品は、妖怪と人間とそれぞれに関わるちょっぴり切ない話が多く、「癒し系アニメ」として女性に大変な人気のある作品です。

アニメはもう終わりましたが、原作は続いています。

妖怪という不思議な物を扱う為、不思議な空気の世界観のある作品ですが、他にも謎が多く含まれた作品でもあります。

今回は、「夏目友人帳」の謎に包まれた不思議な世界を検証したいと思います。




■作品の舞台

「夏目友人帳」の独特の世界観は、現代でありながらどこか懐かしい田舎の原風景が元になっています。

モデルとされているのは、原作者の出身地でもある熊本県球磨地区です。

熊本県の人吉球磨のあたりは、今も深い森や山、川など自然にあふれており、「妖怪が住んでいる」と言っても不思議ではないような風景があります。

この地方では昔から、モグラのお化けや河童伝説なども伝わっており、夏目貴志が居たら、きっとそれらの妖怪に会ってるだろうと想像できるほどに、自然にあふれた場所です。

都会で妖怪に遭遇したらそれこそホラーで終わってしまいそうですが、深い森の中で妖怪に遭遇したら、なぜかホラーというよりも神秘的な雰囲気になります。

それは、豊かな自然の中では、妖怪よりも人間の方が「よそ者」に見えてしまうからでしょう。

妖怪たちのテリトリーに人間が入ってしまった・・・。そう思えば、妖怪が出ても違和感がないのです。

それともう一つは、「夏目友人帳」に出てくる風景が、人々の「田舎の原風景」に見えるからではないでしょうか?

生まれも育ちも都会だという人にも、日本人ならば心のどこかに「田舎とはこういうもの」という原風景があるはずです。

そして不思議な事に、それはとても「懐かしい気持ち」になります。

それらが、この作品をホラーではなく「癒し系アニメ」にした要因ではないでしょうか?





■主人公・夏目貴志

主人公の夏目貴志は、幼い頃に両親を亡くし、その後親戚の家をたらい回しにされるという不運な境遇の持ち主です。

彼自身は、女の子のような顔という恵まれた容姿を持っていて、品行方正で大人しい性格の為、預けられた先でも可愛がられるはずでした。

でも、生まれつき「妖怪が見える」という特性の為、時折見せる言動や行動が奇行となり、「気味の悪い子」と思われて、どこの家でも追い出されてしまっていました。

ただ救いは、そんな不遇にあっているにも関わらず、擦れることなく素直で優しい少年のまま育ったことです。


■不思議な少年

この主人公・夏目貴志はとても不思議な少年だと思います。

妖怪が見えるとかそういう事ではなく、もっと根本的な何かがミステリアスなのです。

まず、彼の両親についてはほとんど語られていません。

話のメインは、彼の祖母である「夏目レイコ」です。

レイコは貴志と同じように妖怪が見えるらしく、その上かなり霊力も強くて、たくさんの妖怪に勝ってその名を奪い、「友人帳」に納めていました。

現在分かっている事は、夏目レイコが父親が誰か分からない子を一人で生み、それが貴志の母親で、レイコはその後若くして亡くなっている事。

また、レイコの娘である貴志の母親も、早くに亡くなっている事です。

レイコは誰の子を産んだのか?そしてなぜ早死にしたのか?その辺りが何も語られていません。

貴志の両親にしても、父と母はどうやって知り合い結婚したのか?貴志が夏目姓を名乗っているという事は婿養子なのか?それとも同棲していただけで、籍が入っていなかったのか?その辺りも謎です。

そして、祖母、母と短命なのも気になります。

貴志は両親の事を思い出すと、辛くなるから大切な事も忘れてしまったと言っています。

彼が何かを思い出せば、もしかしたら何かが変わるのかもしれません。

それは良い事なのか、悪い事なのかは別として・・・。




■おわりに

時々ホロリと泣かせるような話も多かった「夏目友人帳」は、人々の心のどこかにある「郷愁」を誘う作品なのでしょう。

見た事の無い方は、ぜひ一度見てください。

決して怖い話ではないですから。
 

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