それはおぞましい魔導書?ハーバード大学で発見された人皮装丁本



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人間の皮で装丁された本・・・そんなものがあるとしたら、一体どんな本なのでしょうか?

ハーバード大学に伝わっていた3冊の『人の皮を使って装丁された本』うちの一冊が、本当に人間の皮で出来ていたという調査結果が発表されました。




■人皮装丁本とは?

本の表紙を作る=装丁する際に用いられる材料は、紙や布、あるいは動物の革が一般的です。

しかし、中には特別な目的から、希少価値の高い本(稀覯本)には、これら以外の材料を用いて装丁された本も存在しています。

具体的な事例としては、表紙に大小の宝石を散りばめて装丁された豪華なものや、逆にタケノコの皮やミノムシのミノを使ったものが知られています。

こうした風変わりな素材を使用して装丁された本の中でも、特に変わった素材を使用したことで知られるのが『人皮装丁本』・・・つまり、人の皮を用いて装丁された本です。

人の皮で本を装丁する・・・と聞くと、なにやらおぞましいモノを想像してしまいそうですが、ある種の書物を装丁する素材としては、決して珍しいものではなかったようです。

実際に人皮が使用された書物としては、解剖実験に用いられた死体の皮で装丁された解剖学に関する書籍や、罪人の皮膚を使ってその裁判の記録を装丁したものが上げられます。

また、遺言によってその当人の皮を装丁に用いたというケースもあったようです。

『人の皮を使った書物』というイメージが陰惨な印象を伴うのは、アメリカの小説家ハワード・フィリップス・ラヴクラフトらのホラー小説から生み出された架空の神話体系『クトゥルフ神話』に登場する人皮装丁の魔導書『ルルイエ異本』の影響があるかもしれません。




■ハーバード大学に伝わる三冊の人皮装丁本

ハーバード大学には、これまで3冊の人皮装丁本があると考えられてきました。そのうちの一冊には、

「この本の装丁はWavuma族によって、1632年8月4日に生きたまま皮膚をはがされた、私の親友、Jonas Wrightが残したものである。この本はMbesa王が私に下さったもので、これは貧しかったJonasの持ち物の中でも意義のあるものであった。Jonasの皮膚は本を装丁するのに十分であった。冥福を祈る」

という記載が残されており、この真偽を確認するため、今回の調査は行われたということです。

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結果、上記の記載のあったものを含む2冊の装丁は、豚等の動物の皮で作られた偽の人皮装丁本であることが確認されたのですが、残された1冊はほぼ人間の皮を用いていることが間違いないことが判明しました。

こちらがその本の表紙です。

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調査の結果、この本はフランス人の小説家Arsene Houssayeがある精神科医に寄贈したものを、その医師が脳卒中で亡くなった女性の皮で装丁しなおしたものであることが確認されたということです。

書物には、件の精神科医による記述が残されており、この装丁には人皮の優美さを損なわないよう、装飾を施さなかったこと、

人間の精神に関して書かれた書物には人皮による装丁がふさわしい、といった事が書かれているということです。

また、この精神科医はもう一冊、人皮装丁本を所有していたことを書き残していますが、その本はイギリスのウェルカム図書館に所蔵されていることが知られています。




■おわりに

所有者だった精神科医によれば、件の人皮装丁本は手にとって観察すると毛穴まで確認できる、とのことです。

・・・正直、あまり手にとって見たいとは思えませんよね。
 

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