比較考察!なぜドラクエアニメは1作目が失敗し2作目が成功したのか?



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「ドラゴンクエスト」と言えば、もしかしたら日本で一番有名なゲームかもしれませんね。

1986年にファミコンで第一作目が発売されて以来、ゲームの世界に革命を起こしてきました。シリーズは今も人気は衰えません。

そんなゲームで有名なドラクエですが、アニメになった事があるのをご存知でしょうか?

ファンの間で「無印」と呼ばれている、1989年放送の「ドラゴンクエスト~勇者アベル伝説~」と、1991年放送の「DRAGONQUEST -ダイの大冒険-」の二作があります。

同じドラクエのアニメですが、この二作にはまったく関連性はありません。

そんなドラクエアニメについて、紹介と検証をしたいと思います。




■ファンサービス満載の無印

「無印」こと「ドラゴンクエスト~勇者アベル伝説~」は、ドラクエゲームの世界観が再現された形のアニメになっています。

キャラクターもゲーム同様、鳥山明氏がキャラ原案となっており、音楽もすぎやまこういち氏が参加しています。

作品世界には、ゲームの1作目から4作目までに登場したモンスターやアイテム、呪文などが登場したり、ゲームに出て来た地名なども使用されていました。

また、各話の話数を「Level」で表したり、ゲームのステータス画面のようなウィンドウを1話終了時に表示させるなど、ドラクエゲームファンをターゲットにした作品作りが行われました。

アリアハンの村に住む幼なじみの少年アベルと少女ティアラが15歳になった時、アリアハンの近くにある「竜神湖」の湖底で竜伝説にまつわる石版を見つけます。

そして赤き珠を操るボーン族の末裔であったティアラは、伝説の竜を甦らせようと企む大魔王バラモスによて攫われてしまいます。ティアラを救うためアベルは冒険の旅へと旅立ったのでした。

いかにもドラクエらしい、ドラクエのゲームを彷彿とさせる物語です。

前述したように、所々にドラクエゲームのファンであればワクワクするようなファンサービスの仕掛けがあり、ただの冒険アニメとは少し違うテイストの作品でした。

しかし残念ながら、この作品は32話で打ち切りになってしまいます。

理由は明確にはされていませんが、アニメの物語とするには少し大味すぎる内容にファンがすぐに飽きてしまい、視聴率が伸びなかったのではないかと思われます。




■原作漫画付きでしっかりとしたストーリー構成の勝利

もう1作のドラクエアニメ「DRAGON QUEST -ダイの大冒険-」は、1989年~1996年まで週刊少年ジャンプにて連載された漫画を原作としたアニメです。

この原作の漫画は、前述した「ドラゴンクエスト~勇者アベル伝説~」の放送当時、メディアミックスの企画の1つとして、ほぼ同時期に『別のドラクエ作品』として連載開始された漫画でした。

その為、ゲームのイメージそのままに作られたアニメとは別に、「ゲームと同じではつまらない」という事で、完全オリジナルのストーリーで描かれました。

これがジャンプ誌上でヒットし、7年間もの長期連載となりました。そうして1991年にアニメ化となったのです。

魔王ハドラー率いる魔王軍を勇者が倒し平和な世の中になって10数年後、モンスターが平和に暮らす怪物の島「デルムリン島」で、勇者に憧れる人間の少年ダイが、モンスター達と共に平和に暮らしていました。

ところがある日、島のモンスターたちが凶暴化し魔王復活との話を知らされます。

そこに勇者の家庭教師を名乗る謎の人物アバンが現れ、ダイを弟子にし秘められた力を開花させていきます。

こうしてダイは大魔王を倒す旅へと向かいます。

基本的にキャラやストーリーはオリジナルですが、魔法やモンスター、アイテムなどは、ドラクエ1~5までのイメージを取り入れた作りになっています。

そしてこちらのTVアニメはヒットし、劇場版も3作作られました。

同じドラクエのアニメなのに、何が違うのでしょうか?

それは、すでに世界観と物語がしっかりと作られた「漫画」を原作として作られたアニメなので、「ドラクエ」という冠が無くても、冒険ファンタジーの作品として成立していたからだと思われます。




■おわりに

「ドラクエ」のアニメとして二作を比較検証しました。

結果として「ダイの冒険」が成功したようになりましたが、「ドラクエ」のアニメ化作品として、「勇者アベル伝説」が失敗しているという訳ではありません。

それぞれがまったく違うテイストのアニメ作品となっており、ファンも別々の魅力に惹かれています。

「ドラゴンクエスト」という巨大なモンスタータイトルを別のメディアで扱うこと自体、かなりのハードルがあるでしょう。

見た事の無い人は、どちらが自分の好みかぜひ見比べてみてください。
 

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