究極の文明の象徴?壮大無比な人工天体、ダイソン球殻とは



お気に入り
Ameba
Mixi
Facebook


産業革命以降、文明にとってエネルギー問題は常に悩みのタネとなってきました。

無尽蔵のエネルギーを得ることができたら・・・それは近代以降、人類共通の願望といえるのかもしれません。

そんな願望が生み出したとも言える、壮大な構想・・・それが『ダイソン球殻』です。




■恐ろしいほどのエネルギー

太陽が放出したエネルギーのうち、地球上で利用できるのはそのごく僅かに過ぎません。

ほとんどのエネルギーは、宇宙空間に向かって放出されたまま利用されることもなく終わります。

では、太陽から得られるエネルギーを無駄なくすべて利用するにはどうすればいいでしょうか?

アメリカの物理学者、フリーマン・ダイソンがその問題の答えを考案したのは1960年のことでした。

ダイソン博士は、恒星から放出されるエネルギーをすべて利用するには、恒星全体を大きな殻で覆ってしまえば良いと考え、高度に発達した文明がそのような人工天体を建築している可能性を示唆しました。

この壮大無比な人工天体を『ダイソン球殻』と呼びます。(ダイソン球、ダイソン環天体等とも呼ばれます)

ロシアの天文学者、ニコライ・カルダシェフは、宇宙文明の3つの発達段階を規定し発表しています。

カルダシェフの規定によれば、宇宙文明は次の3段階を順に追って発達することになります。

<レベル1>
ひとつの惑星上で得られるエネルギーをすべて利用する文明

<レベル2>
ひとつの恒星から得られるエネルギーをすべて利用する文明

<レベル3>
ひとつの銀河系から得られるエネルギーをすべて利用する文明


この3段階の規定によれば、ダイソン球殻を建築した文明はレベル2に相当することになります。




■大きな問題とは

ダイソン球殻には、ひとつの大きな問題が存在します。

それは、球殻によって恒星エネルギーを完全に閉じ込めてしまうと、エントロピーの法則によって球殻内に熱が蓄積されることになり、さまざまな障害を起こすということです。

この問題の対策として考えられたのが、蓄積した熱を赤外線等の形に変換して宇宙空間に放出するという方法です。

ダイソン博士は、赤外線を放出する天体を精査していけば、高度に発達した文明を発見することが出来ると主張しています。

ダイソン球殻の壮大なアイデアはSF作品の設定にも良く用いられており、さまざまなバリエーションが生み出されています。

恒星を完全に覆うのではなく、恒星を中心に帯状の構造物を建築するという、ラリイ・ニーヴンの小説『リングワールド』が有名ですね。




■おわりに

果たして、地球人類がダイソン球殻を築く時代はやってくるのでしょうか?

ちょっと壮大過ぎて、目の回りそうなお話です。
 

お気に入り
Ameba
Mixi
Facebook


あわせて読みたい


【スポンサーリンク】