原作者からは黒歴史扱い!?フジテレビ版ムーミンの4つのトリビア



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ムーミン(正確には、フジテレビ版ムーミン)は、世界的に有名なフィンランドのキャラクターを日本で初めてアニメ化した作品で、1969年と1972年に、諸事情により分割クールで放送されました。

厳密には日本アニメーション制作ではないので『世界名作劇場枠』にはカウントされないのですが、広義の外伝的作品でもあるので、本記事では名作劇場扱いとしてトリビアを紹介することにします。




■キャストやスタッフに著名人が参加

なんと、ムーミンを演じたのは女優の故・岸田今日子さんです。

岸田さんがムーミンの声を演じることになったのは、当時離婚したばかりで、幼い娘に自分の仕事を見せてやりたいというのが一番の理由だったそうで、ムーミンの収録には必ず娘を同伴させていたそうです。

この流れは、ママタレやママドルが子供向けアニメにゲスト出演する先駆けになったと言えるでしょう。

また、今でも馴染みがあるOP主題歌「ムーミンのテーマ」の作詞を手がけたのは、劇作家の故・井上ひさしさんで、本編の脚本も一部担当しています。


■原作者的には黒歴史

非常に優れたスタッフとキャストで制作されたムーミンですが、残念ながら原作者のトーベ・ヤンソンからは黒歴史扱いをされています。

理由は、デザインが余りにもかけ離れていたり、原作者が意図しない設定や描写が描かれているからだそうです。

ハリウッドが実写化したドラゴンボールを、私たちが視聴した時のような気分だったのかもしれませんね。

原作者は「日本以外で放送しないでくれ」と厳命までしており、ソフトは絶版扱い、動画サイトでも率先して削除が行われていて、封印作品状態となっています。




■売れる健全アニメの先駆者

このように、原作者のウケは非常に悪かったムーミンですが、実は当時の視聴者層からは絶大な支持を受けていて、分割でありながら2年も放送するという快挙を成し遂げています。

理由は放送当時、アニメやドラマが不健全なものとしてPTAやその他の圧力団体からレッテルを貼られ始めた時期だったからです。

ムーミンは保護者が子供と安心して視聴できるコンテンツとして、なんとテレ東版が放送されるまでキャラクターグッズ展開が可能なくらいの人気だったそうです。


■実は台湾と中国でひっそり息づいている

現在では視聴が限りなく不可能に近い状態のムーミンですが、実は普通に視聴できる地域が現在でも存在しています。

それが台湾と中国です。

特に台湾は、輸出されたムーミンが5年おきに再放送されており、根強い人気を象徴しています。

一方、中国の方は台湾で複製された海賊版の流通で認知度が高いようなので、手放しで喜べたものではありませんが、テレ東版に駆逐されてしまったフジテレビ版は、意外な形で息づいているようです。




■おわりに

ムーミンの一応の成功は、海外の健全な原作のアニメ化は世間の評価と金を一度に得られると言う前例を生み出し、これが世界名作劇場のシリーズ化に繋がって行きます。

今日ではテレビ東京のムーミンしか見ることが出来ませんが、アニメ史のトリビアとして、フジテレビ版のことも忘れないで欲しいものです。
 

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