ハッピーエンドのカップルがいないのになぜ?「レイアース」の人気の秘密



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今から20年程前「魔法騎士レイアース」というアニメが放送されました。

レイアースは、「なかよし」に連載された人気コミックを原作とした異世界ファンタジーのバトル魔法少女アニメです。

この作品のテーマは「愛」だと思います。作品の中にはいくつもの愛の形が表現されていました。それが少女達の支持を得たのでしょう。

しかしよくよく考えると、この作品の中でハッピーエンドとなったカップルはいません。その辺りの「恋愛」に注目して考察したいと思います。




■エメロードとザガート

第一部でのメイン恋話のカップルはやはり、エメロード姫とザガートの悲恋カップルでしょう。

セフィーロの【柱】という運命を持った美しい姫君エメロードと、その姫を守る神官ザガート。常に傍にいる二人は、次第に愛し合うようになります。

女性が物語として惹かれるのはやはり「禁断の恋」と「悲恋」でしょう。

愛し合うが故に、エメロードはある決断をします。それは【柱】である自分を消す事。

しかしエメロードを愛するザガートが、それを阻止しようとするのは必然で、二人の選んだ道は悲しい結末しかありません。本当に二人にはそれしか道はなかったのでしょうか?

それでも、結ばれるという結末は、決して有り得ません。二人の立場上、ハッピーエンドは有り得ないのです。

ただ、二人がもう少し互いに思慮深く合ったら、こんな悲劇にまではならなかったのではないかと思うのです。それはザガートが身を引くという方法です。

しかしエメロードは「もうザガートの為にしか祈れない」となってしまったので、ザガートが身を引いたところで、元通りには戻れないのかもしれませんが、

光達や、セフィーロの民、ザガートの配下の魔道士達など、たくさんの人々を巻き込むことはなかったのではないでしょうか?

二人の恋は、まさしく【盲目の恋】だつたと思います。

系統からすると「ロミオとジュリエット」的な恋ですね。




■光・海・風、それぞれの恋

第二部では、主人公3人にも恋愛フラグが立ちます。光とランティス、海とクレフ、風とフェリオ

しかし3組の中で、カップルとして成立しているのは、風とフェリオだけです。

光とランティスは互いに想いあいながら、互いになんとなく互いの気持ちを意識しながら、でも結局最後の最後に思いを伝えあっただけで、別れてしまいます。

海とクレフに至っては、最後に海は想いを告白しようとして辞めてしまいます。おそらくクレフはその海の気持ちに気づいていますが、知らないふりをします。

そして3人は自分達の世界へと戻っていくのですが、これは永遠の別れになってしまうのでしょうか?

第一部では、エメロード姫に召喚されてセフィーロへと行きましたが、第二部では、光達自身の想いがセフィーロへと召喚させていたことが分かりました。

つまり彼女たちの気持ち次第で、またセフィーロへと来れるかもしれないという余韻を残してのラストだった訳です。

風はフェリオと相思相愛なので、もちろんまた戻りたいと思うでしょう。光も互いの気持ちを分かったので、また逢いたいと思うでしょう。

でも海は?

海はクレフへの想いを飲みこみました。そしてもしも告白したとしても、クレフはそれを受けないでしょう。海もそれが分かっていたから、飲み込んだのだと思います。

セフィーロへと行く条件が、3人の気持ちが一つでないと行けないとしたらどうでしょう?

海が心から望まなければ、セフィーロへは行けないかもしれません。それに3人が大人になった時、同じ気持ちを持っていられるでしょうか?

その辺りを曖昧にして、わざと終わらせたエンドだったように思います。




■おわりに

中学生という年頃の女の子達を主人公にした事で、まだ「恋」と「愛」の区別もつかないような淡い思いだけで、3人の恋愛を第二部で表現していたものと、第一部でのすべてを巻き込むほど盲目な大人の恋愛では、とても対照的だったと思います。

今後に続くのかどうかは、「曖昧」に終わらせた事に意味があると思うので、多分作られることはないでしょう。

当時レイアースを観ていた少女たちが、現在大人になってもう一度見たら、感想は変わっているかもしれないですね。
 

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