大人げない?子どもの●●●で中国と香港が険悪ムードに



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『郷に入らば郷に従え』ということわざがあります。

国や地方にはそれぞれのルールや文化があるのだから、そこに行ったらそのルールに従うべきだ、という意味ですが、それは分かっていてもついうっかり、身に染み付いた行動をしてしまいがちですよね。

香港で撮影された一人の男の子の”マナー違反”がきっかけで、中国本土と香港の住人の間にネット上で険悪ムードが起きているようです。

一体、どうしてこんな事になってしまったのでしょう?




■99年間イギリスに統治された香港

19世紀半ば、イギリスと清の間で起きた2度に渡る戦争(アヘン戦争とアロー戦争)の結果、終戦後に発行された香港領域拡大協約により、香港島と九龍半島、そして新界の3つの地域が99年間イギリスに租借されることが決定しました。

1941年の太平洋戦争勃発後、香港は一時日本の占領下になりましたが、1945年、日本の敗戦によってイギリスの統治下に戻りました。

1979年、イギリスは租借されていた香港の返還期限である1997年以降も香港の統治を続ける為、中国側に香港の帰属に関する協議を持ちかけましたが、中国政府はこれを拒絶。

しかし、イギリス側が交渉の重要性を説き、1982年に英中間の交渉が正式に開始されました。

中国は香港の返還を強く要求、武力行使を辞さないという態度を示し、最終的にはイギリスが香港を1997年7月に中国に返還することが1984年に両国の共同声明として発表されました。

およそ1世紀にわたるイギリスの統治は、香港の文化に根強い影響を与えています。

今回の騒動も、中国本土の国民と香港人の、文化意識の違いが生み出しているとも言えるでしょう。




■きっかけはYouTubeにアップされた男の子の『立ちション』動画だった

もともと、香港では中国本土からやってくる観光客のマナーが問題視されていましたが、今回の騒動の直接のきっかけになったのは、YouTubeにアップされた一本の動画でした。

動画には街中で『立ちション』をしてしまったとされる男の子と、彼の両親が周囲の住人とトラブルを起こす様子が映されています。

問題の親子は中国からの観光客らしく、子どもの『立ちション』を巡って周辺の人達と激しく口論。結局、かけつけた警官が子どもの両親を拘束。

訴追こそされなかったそうですが、この動画がきっかけとなり、ネット上で中国本土の国民と香港人の間で論争が巻き起こってしまいました。




香港の法令によれば、子どもに公共の場で用を足させる行為は禁止されています。

しかし中国本土では公衆便所の普及が進んでいないこともあって、そうした行為に寛容な見方をする人も少なくはなく、親が子に『立ちション』させる光景は割とどこでも見られるものだそうです。

中国人は香港人を「思いやりがない連中」と非難、香港のネットユーザーはこれに対して「中国本土の人間は非文明的」と中傷。

中国のユーザーは香港への旅行をボイコットするよう呼びかけたり、香港に行って子どもに立ちションをさせようという訴えまで飛び出す始末。

香港人ユーザーたちも意見をエスカレートさせ、中国人観光客の香港への立ち入りを禁止しろという強硬論が支持され、ネットでの両者の対立は激化の一途を辿っている、ということです。




■おわりに

現在、中国政府は公衆トイレの増設に力を入れ、政府のバックアップで北京市内の公衆トイレを検索できるアプリも製作されているということです。
 

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