「PSYCHO-PASS」に登場した数々の名著を考察してみた



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PSYCHO-PASSで最後の敵を務め、また黒幕でもあった槙島将護。彼は印象的な台詞と、引用を交えた会話のある独特なキャラクターでした。

そんな彼が劇中で読んでいた、引用した本の三つほど紹介しましょう。




■王陵璃華子とシェイクスピア

最初は有名どころのシェイクスピア。

六話にて王陵璃華子との会話中、ラヴィニアは幸せだったと思うか?と彼女に問いかけます。

このラヴィリアは、シェイクスピアが初期に書いた悲劇の登場人物だそうです。タイトルはタイタス・アンドロニカス。

シェイクスピアで悲劇と言えば、四大悲劇という作品群があります。ハムレット、マクベス、オセロ、リア王の四つですね。

有名な悲劇ではロミオとジュリエットも上がりますが、厳密には四大悲劇に数えられないそうです。

そんなタイタスですが、シェイクスピア作品で最も残酷だと言われています。そのために公開される機会も無かったんだとか。

槙島が言葉を投げた王陵璃華子は、この作品を好んでいるそうです。作中、彼女が犯した殺人を踏まえると、共通点が合ったようにも感じますね。


■子供にもお馴染み、ガリヴァ―旅行記

お次は、知っている方も多いガリヴァ―旅行記。

第一篇にある小人の国の話は、ご存じの方も多いでしょう。

実際、ガリヴァ―旅行記は子供向けの本と見なされることが多く、児童向けの改訂版で出版されたこともあるとか。本質的には風刺小説なのですが、槙島が引用したのはその一部です。

登場したのは第17話。槙島が公安局局長、禾生穣宗と話している時です。

シビュラシステムの正体を聞かされた槙島は、ガリヴァ―旅行記の第四編、バルニバービの医者を引用。

禾生の驕りに対し、人の視点から皮肉を言ったわけですね。

ちなみに、第四編には日本、天空の城ラピュタも登場します。




■正義にまつわる、数学者の一節

最後は一話戻って16話。

ノナタワーの最上階で狡噛と対峙した槙島は、正義は議論の種になる、と突然語り始めます。これは数学者、フレーズ・パスカルのパンセに出てくる一節です。

PSYCHO-PASSが正義まつわる話でもあるため、的確なチョイスだったようにも感じますね。

ちなみにこのパンセ、実はパスカルが存命中に書いた本ではありません。生前、彼が残した原稿やメモ書きが、整理された上で出版された本です。

タイトルの意味は思考。

パスカルの有名な言葉である、人間は考える葦である、にも繋がりますね。槙島個人の思想にも、まったくの無縁と言うわけではありません。





■おわりに

ちなみに槙島の読んでいる作品は、脚本の虚淵玄氏と深見真氏が相談して決めているんだとか。

先の展開を暗示するようなチョイスにもなっているそうです。
 

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