犬夜叉って何?名前について深く考察してみた



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TVアニメ「犬夜叉」は、2000年~2004年まで4年間に渡り放送された人気アニメです。

原作は、「うる星やつら」「らんま1/2」「めぞん一刻」でお馴染みの人気漫画家・高橋留美子先生です。

「うる星やつら」や「らんま1/2」とは少し異なり、ギャグはあるものの全体的に攻撃的でシリアスな作風になっています。

また、この4年間に放送された全167話を一般的に「無印」と呼び、その後2009年から放送された原作単行本第37巻から最終第56巻までをベースとした『犬夜叉 完結編』全26話が『完結編』と呼ばれています。

さて、タイトルの通り、この作品の主人公は「犬夜叉」です。

犬の妖怪を父に、人間を母に持つ半妖で、普段は人間の姿をしていますが頭には犬の耳が付いています。

犬の妖怪だから「犬夜叉」なのか?

名前にまつわる謎について考察したいと思います。




■「犬夜叉」とは?

犬夜叉とは、あくまでも個の「名前」であり妖怪名ではありません。

犬夜叉の父の名は「闘牙王」、母の名は「十六夜」と言います。父・闘牙王は、犬の大妖怪ですが、どういう妖怪かは明確になっていません。

例えば、日本に昔から伝わる犬の妖怪にはいくつかあります。

・犬神
・送り犬
・狛犬
・すねこすり

などがあります。

犬神、狛犬などがイメージとしては、闘牙王に近いかもしれません。

さてそこで「犬夜叉」ですが、名前に入っている「夜叉」とは、本来「神」の名前です。インド神話の鬼神の事を『夜叉』と言います。

また夜叉には、暴悪な鬼神と、人間に恩恵を与える森林にすむ神霊という二面性を意味する部分もあります。

犬夜叉が妖怪と人間の間の半妖である為、妖怪と人間の二面性と言う意味で『夜叉』と付けられたという考え方もあります。

また犬夜叉の性格面で、粗暴な部分と優しい部分の二面性がある所も意味しているとも考えられます。

前述にも書いたように「夜叉」とは神の名である為、犬神=犬夜叉という名前になったという考え方もあります。

また室町時代の猿楽師・世阿弥は、幼名を「鬼夜叉」と言いました。その事から考えると、「犬夜叉」とは、武家の男子で言う所の「幼名」に当たると考えられます。




■「殺生丸」とは?

殺生丸とは、ご存知の方もいると思いますが犬夜叉の異母兄のことです。

犬夜叉と違い、母も妖怪の為、純潔な妖怪です。その為か異母弟である犬夜叉が半妖であるのでとても蔑んでいます。

まあ犬妖怪のプリンス様といったところでしょうか。

そもそもこの時代が安土桃山時代ぐらいと仮定すると、武士の時代ですから、武家の男子は幼名があり、「~丸」と付けるのは、『魔除け』『鬼除け』の意味があり、我が子が健やかに育ってほしいという願いでつけられました。

つまり「殺生丸」とは幼名であり、丸=『鬼除け』というのが、鬼=夜叉と考えると、「犬夜叉を殺生する」という意味になるのではないかと考えられます。

また子供が早死に(悪い物に魂を取られる)しないように、わざと悪い意味の名前「忌み名」を付けるという風習もありました。

「殺生」とはその忌み名に当たるのではないかと考えられます。

この事から、殺生丸と言う名前には子を思う親の愛情が伺えます。




■おわりに

こうして名前について深く考察してみると、「犬夜叉」も「殺生丸」もよく考えられた名前なのではないかと思います。

そして二人とも妖怪としてはまだ未熟であり、元服前の子供と同じなのだと分かります。

ただの「キャラの名前」も、作品の時代背景などを踏まえて考察すると面白いですね。
 

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