聖地巡礼どころか結婚まで?キャラビジネスの最新トレンドを調べてみた



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コミックやアニメの世界を”訪れ”、登場人物たちと”交流”する・・・。

オタクの想像力逞しい『妄想』は、いまやキャラクタービジネスのトレンドとなっているようです。

そんな『妄想』の源泉から、最新のトレンドまでの流れを紹介しましょう。




●現実に行われた漫画キャラクターの”葬式”

マンガやアニメの世界やキャラクターが、あたかも現実に存在している、あるいはしていたように扱う意識を、ファンが抱く風潮は、何も今に始まったことではありません。

その源流を辿るなら、昭和45年3月24日に行われた、ある漫画のキャラクターの死を悼んで行われた”葬式”にたどり着くことができるでしょう。

そのキャラクターとは、『あしたのジョー』の登場人物、力石徹です。

少年鑑別所に収監されていた不良少年、矢吹ジョーの生き様を描いたボクシング漫画『あしたのジョー』は、当時の世相を反映したストーリーと相まって、社会現象にもなった名作です。

特に、矢吹ジョーの文字通りの”生涯のライバル”となる人物、力石徹が、凄絶な減量の果てに矢吹ジョーとの試合に勝利し、そしてそのままリングの上で力尽き果てるシーンはファンに衝撃を与えました。

そのエピソードが掲載された週刊誌が発売された直後、編集部には彼の死を悼む弔電や香典が大量に届いたという話も残されています。

力石の死に際し、著名な詩人であり劇作家であった寺山修司や同じく劇作家の東由多加が発起人となり、力石徹の葬儀が行われたのです。

この葬儀には、全国から8000人もの参列者が集まったと言われています。


●2000年代末以降、定着した”聖地巡礼”

アニメの物語の舞台となった土地を訪れ、登場人物ゆかりの店や場所を巡り歩く。

今ではアニメファンの間ですっかり定着した感のある”聖地巡礼”ですが、その萌芽は90年代に見て取ることができます。

1991年に制作されたOVA『究極超人あ~る』は、実在するJR東海の飯田線を舞台としており、ストーリーで描かれた電車と人間の競争シーンを実際にやってみようとするファンが相次いで現地に訪れたことで話題となりました。

2000年代に入ると、ファンが作品の舞台となった場所(ロケ地)を訪問するケースが増えて行きますが、爆発的なブームを生んだ直接のきっかけとなったのは、2007年に放映された『らき☆すた』でしょう。

この『らき☆すた』以降、アニメの制作手法として現実の風景写真をトレースして背景画を作る方法が取り入れられる作品が増え、”聖地巡礼”のブームは加速していきました。




●ファンの『妄想』をビジネスに

上記してきた事例は、あくまでファンが自主的に現実と作品の境界を超えてひとつのムーブメントを生み出したものでした。

しかし最近は、作品を創りだす側=制作会社やその作品を売る広告代理店等が積極的に、こうしたファンの『妄想』をビジネスに取り入れるケースが増加する傾向にあります。

週刊少年チャンピオンに連載中でアニメ化もされた自転車レース漫画『弱虫ペダル』。この漫画のきゃらくたーたちと交流する”妄想”を楽しんでしまおうという商品が、バンダイが2014年4月26日に発売を予定している『妄想ノート弱虫ペダル』です。

色々なシールを使ってキャラクターの着せ替えを楽しめるという商品ですが、特徴的なのは、ノートの各ページが『スマートフォン風』や『ポラロイド風』と言った構成になっているという点です。

スマートフォンやポラロイド写真風のページに、好きなファンションを身にまとったキャラクターのシールを貼って、実際に彼らとのコミュニケーションを楽しむ気分になれる。

それがこの商品の『妄想』たる所以と言えるでしょう。


●『俺の嫁』と結婚できる『ケッコンカッコカリ』

お気に入りのアニメやゲームのヒロインキャラクターを『俺の嫁』と呼ぶのは今に始まったことではありませんが、この『俺の嫁』をシステムに取り入れてしまったのが、今話題のブラウザゲーム『艦隊これくしょん』(艦これ)です。

『艦これ』では登場するヒロイン(艦娘)の育成可能レベルが最大でレベル99に限定されていますが、ゲーム中で入手可能なアイテム『書類一式』を使うことで、任意の艦娘を限界突破させ、レベル150まで育成できるようになります。

限界突破させる艦娘と結婚式を上げるイベントが発生することから、このシステムは『ケッコンカッコカリ』と呼ばれています。

『ケッコンカッコカリ』を発生させるのに必要となる『書類一式』を課金アイテムとして購入できる他、『艦隊これくしょん-艦これ-ウェディングセット』として、結婚指輪(生写真・結婚証明書・品質保証書付き)を15000円で購入することもできます。




■おわりに

自分が虚構の中に入っていく”仮想現実”の時代から、今や、フィクションが現実化する”拡張現実”の時代になりつつあるようです。

この先、どんな『妄想』が商品化されるのでしょうか?
 

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