3月6日は『世界一周の日』~世界一周にまつわるトリビア



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航空機や船舶、自動車等の交通手段の発達した現代なら、それなりの費用と時間を用意すれば、世界一周は誰にでもできるでしょう。

しかし、かつては世界一周を成し遂げることは命がけの冒険であり、偉業と讃えられるような行為でした。

世界一周にまつわる雑学を、いくつか紹介しましょう。




●3月6日は『世界一周の日』

1967(昭和42)年3月6日、日本航空が世界一周西回り路線の営業を開始したことにちなみ、3月6日は『世界一周記念日』とされています。

敗戦後の1952年、日本はアメリカと航空協定を結んでいますが、敗戦国である立場から、それまで日本はこの協定において世界一周路線を持つことができませんでした。

世界一周路線とは、単一の航空会社の旅客機が、出発地から複数の地点を経由しつつ地球を一周し、出発点に戻る定期路線のことです。日本航空の世界一周路線は、以下のコースを飛行するものでした。

東京→香港→バンコク→ニューデリー→テヘラン→カイロ→ローマ→フランクフルトまたはパリ→ロンドン→ニューヨーク→サンフランシスコ→ホノルル→東京

航空機による世界旅行が一般化した1960年代には、日本航空以外にも当時のパンアメリカン航空やカンタス航空などが世界一周路線を就航させていましたが、航空機の性能向上による直行便化と収益の悪化などが原因となり、現在、世界一周路線を就航させているのはニュージーランド航空一社のみです。


●マゼランは世界一周をしていない

歴史上、初めて世界一周を果たした人物として、15世紀~16世紀にかけて活躍したポルトガルの航海者、マゼランの名前がしばしば上げられますが、マゼラン自身は世界一周を果たしていないことは結構知られています。

1519年にスペイン王の信任を得て5隻の艦隊を率いたマゼランは、東洋への西回り航路発見を目指してセビリアから出港、南アメリカ大陸南端の海峡(マゼラン海峡)発見して太平洋へと進出します。

1521年、マゼランはフィリピン沖での戦闘で死亡、しかし艦隊はその後も航海を続け、翌1522年、スペインへと帰着して世界一周を成し遂げました。

マゼランの名前はマゼラン海峡の他、星雲やペンギンの名前として、また、宇宙観測用の探査衛星にもその名が与えられています。




●『八十日間世界一周』を本当に実行した女性

フランスの作家ジュール・ヴェルヌが1872年に発表した小説『八十日間世界一周』は、後期ヴィクトリア朝時代のイギリス人資産家フィリアス・フォッグを主人公に、80日間で世界一周を行う、冒険物語の古典的名作として、現代もなお読み継がれています。

この小説に魅了された、アメリカ人ジャーナリストのネリー・ブライことエリザベス・ジェーン・コクランは、フィリアス・フォッグの旅を実際に再現する企画を思いつき、1889年11月14日にニューヨークを出発、翌90年1月25日に帰着を果たします。

要した期間は72日と6時間11分14秒で、小説でフォッグが果たした80日の記録を抜いて、世界一周の最短記録となります。

しかし、当時は『八十日間世界一周』とネリー・ブライの企画に影響された新聞社などが相次いで同様の企画を実施しており、彼女の記録は僅か数ヶ月で、ジョージ・フランシス・トレインの立てた62日という記録に抜かれてしまいました。


●今、世界一周しようと思ったら費用は?

『八十日間世界一周』の主人公フォッグは旅行費用として自分の全財産の半分、20000ポンドを費やしています。これを現在のユーロに置き換えて日本円に換算すると、1ユーロを120円と考えて計算して、約240万円となります。

あれ、意外に安いのかな?と思えますが、これは19世紀末のお話ですので、現在の価値に換算すれば途方も無い金額であったことは容易に想像ができます。

では、今現在世界一周しようとしたら、どれくらい費用がかかることになるのでしょうか?

旅行業者の株式会社ジャパングレイスが実施している世界一周の船旅『ピースボート』の場合、大人一人の料金は129万円と設定されています。

当然、航空機など、別の交通手段を用いたり、立ち寄る国の数やルートによっても変わって来ますが、およそ100万円代後半から300万程度あれば十分世界一周は可能だと思われます。




■おわりに

船に乗っての世界一周の旅……あこがれを感じますね。

まあ、今のところ経済的にも時間的にも、一般のサラリーマンにはとても無理そうですが。

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