旧作と新作のロゴを比較することで見えてきたこととは?エヴァンゲリオン考察(前編)



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「新世紀エヴァンゲリオン」をご存知でしょうか。

見た事無い方もいるかもしれませんが、「タイトルは聞いた事ある」というくらいの人なら多数いるのではないか?というくらい、アニメファンではない一般人にまで認知されるほどの社会旋風を巻き起こした作品です。

TVシリーズは、1995年に全26話で放送されたオリジナル・アニメーションです。

放送時は低視聴率でしたが、放送終了後熱狂的なファンの間でその複雑なストーリー展開について物議がかもされ、瞬く間にその評判が広がり1997年にはTVシリーズとは別の結末とした描かれた劇場版『Air/まごころを、君に』(第25話、第26話)が公開され、連日長蛇の列が出来るほどのヒットとなりました。




2006年には、本作を新たな設定・ストーリーで再構築した『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』シリーズ全4作の制作が発表され、2007年に第1作『序』が、2009年に第2作『破』が、2012年に第3作『Q』がそれぞれ公開されました。

新たなエヴァブームの到来で、この新作を機にエヴァンゲリオンにはまったという若い世代も多くいる事でしょう。

今回は、劇場新作を観るにあたり、オリジナルのTVシリーズを考察したいと思います。

基礎的な事を中心にしますが、分かっているようで分かっていなかったかもしれないというものを拾ってみました。


■ネルフのロゴ

ネルフのロゴに描かれている葉は「イチジクの葉」です。

イチジクの葉は、旧約聖書にて、アダムとイブが神の禁を破り口にした『知恵の実』によって、《羞恥心》を知り、裸の体を隠すために使った葉とされています。つまり人類を象徴しているシンボルとなります。

『ネルフ』はドイツ語で”神経”という意味です。

またロゴの下部に半円形で書かれている文章は、「GOD’S IN HIS HEAVEN.ALL’S RIGHT WITH THE WORLD.」ロバート・ブラウニングの『ピッパが通る(Pippa Passes)』という詩の一節です。

日本語訳は「神は天に在り。世は全て事も無し」、意味は「世の中何が起きても神の予定通り、私たちは何も不安がることはない」

ネルフの活動目的が、使徒の調査、研究、殲滅であり、またサードインパクトを未然に防ぐという目的もある事から、国連軍の戦闘指揮権を持ち、試作兵器(エヴァンゲリオン)の開発まで行っています。

「知恵の実」=科学力 を持つ人類の象徴という意味が、ロゴにあるのではないかと思います。




■ゼーレのロゴ

ゼーレのロゴは、逆三角形に7つの目が描かれています。

7つの目は、救世主(キリスト)を示し、【ヨハネ黙示録】に登場する7つの角と7つの目を持つ子羊を表しています。「7」という数字は、完全を表し、神が世界を創造したのも7日間です。

『ゼーレ』とはドイツ語で”魂”という意味です。

ゼーレは昔から裏で世界を操る秘密結社で、「裏死海文書」に書かれている事に沿って『ゼーレのシナリオ』を進行する者の事です。「裏死海文書」とは架空の物ですが、「死海文書」は実際にこの世に存在します。

1947年~1956年頃に「死海」の遺跡キルベト・クムランで発見された写本群の事で、旧約聖書など聖書関連の最も古い文書とされています。聖書にも載っていない予言が書かれていると言われ、未だ解明されていない謎の多い文書です。

エヴァでは実在の「死海文書」と区別するため、「裏死海文書」と呼ばれています。

ゼーレはこれに書かれている使徒の名前や出現に沿って行動しているという事になります。




エヴァンゲリオンでは、他にも「アダム」「リリス」「エヴァ(イブ)」「生命の木」「12枚の羽」など聖書にまつわる言葉や名前が多く使われています。

その中でなぜ今回この2つのロゴを取り上げたかと言うと、新劇場版では、この2つのロゴのデザインが変わっているからです。

どのように変わっているのか?変わった事によって意味も変わったのか?と言う点について、ぜひ劇場版を注意してみてほしいと思います。

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