「地震雷火事親父」の”親父”って、父親のことではない?意外に知らない日本語の語源



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普段、私たちが特に意識もせずに使っている言葉の中には、まったく意味が違う使い方をしていたり、意外な意味のある言葉があったりするものです。

そんな、面白日本語のトリビアをまとめてみました。




●『地震雷火事おやじ』、本当の意味は『地震雷火事台風』?

昔から、怖いものはと言えばすぐに思い浮かんでくるのが『地震雷火事おやじ』でしょう。怖いと思うものの名前を七五調に並べ、リズムの良い文章にまとめたものですね。

そうそう、親父は怖いよなあ、すぐ怒るし……なんて納得してうなずいてるそこのあなた。実はこの『おやじ』が本当は親父じゃないんだ、と聞かされたら驚きませんか?

実はこの『おやじ』、漢字を当てると『大山風』(おおやまじ)、もしくは『大風』(おおやじ)だ、という説があるんです。

『大山風』、もしくは『大風』とは現代で言うところの台風を示す言葉です。本来は『じしんかみなりかじおおやまじ』、もしくは『じしんかみなりかじおおやじ』であったものを、語調をよくするために『じしんかみなりかじおやじ』と言い換え、やがてそれが『地震雷火事親父』の意味だと、取り違えられたと言うことことです。

確かにそうだ……と思わず膝を打ちそうになるところですが、実はこの説にも異論があったりします。

『地震雷火事台風』じゃ、単に災害を並べただけで面白みがない。最後に『おやじ(親父)』が来るからこそ、面白いんだという主張……なるほど、確かにこれも説得力がありますね。


●『ひょんなこと』のひょんって一体?

「思いがけないこと」「意外なこと」と言った意味で使われる『ひょんなこと』、という言葉があります。「ひょんな事から知り合った」と言ったような使い方をしますよね。

でも、一体『ひょんなこと』の『ひょん』って、一体どういう意味なんでしょうか?

室町時代には既に『ひょんなこと』という言い回しが使われていたことが分かっていますが、その時代は今とは違う意味で使用されていたようです。江戸時代の儒学者、新井白石はこの『ひょん』は、『凶』という字の中国よみから来ていると説を著作に残しています。

他にもイスノキという木に虫が寄生してできる虫こぶの穴に息を吹き付けると「ひょーひょー」と鳴ることから来たという説、他の木に寄生して成長する宿り木の事を東北地方で「ひょー」と呼ぶ地域があって、その名前が語源という説もありますが、確かなことはわかりません。




●「埒があかない」「うだつがあがらない」は建築用語から?

物事の決着がつく、つかないを「埒があく」「埒があかない」といいますが、この『埒』というのは元々低い垣根や柵の意味でした。

『埒があく』とは、この柵を設けて土地の境界線を明らかにすることから来た言葉と考えられています。

歳を取っても頭角を現せない、低い地位に甘んじることを「うだつがあがらない」という言い方をします。

建築用語で屋根を支える横木と棟木の間に立てる柱を『うだつ』と呼び、この柱が上から押さえつけられているように見えることから「うだつが上がらない」という言葉が生まれたと考えられています。

また、簡素な家にはこの『うだつ』が使われないことがあり、この事から、棟上げもできない境遇にあることを「うだつが上がらない」と呼ぶ、という説もあります。


●「ピンからキリまで」はカルタから?

価値の最も高いものから、最も低いものまで色々なものがある、という意味で使われる『ピンからキリまで』という言葉。

南蛮貿易が盛んな時代、ポルトガルから持ち込まれたカードゲームがありました。このカードゲームは『カルタ』と呼ばれました。

……そう、あのカルタです。南蛮カルタと呼ばれたこのカードゲームはやがて日本風にアレンジされ、1から12の札の組み合わせで遊ぶ『天正カルタ』となりました。

この『天正カルタ』の一の札を『ピン』と呼び、十二の札を『キリ』と呼びます。『ピン』とはポルトガル語で『点』を意味する「ピンタ(pinta)」から来ているとされています。

では十二の札を指す『キリ』の語源はなんでしょうか?十字架を意味する『クルス』がなまったという説もありますが、日本語の「きりがない」の『きり』かた、という説の方が有力のようです。




■おわりに

まだまだ探せば、面白い語源、意外な語源ってありそうですよね。

ちょっと勉強してみたくなります。

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