日テレVS読売テレビ!幻のルパン三世「PartIII」の制作秘話と売れなかった理由とは?



お気に入り
Ameba
Mixi
Facebook


「ルパン三世 PartIII」(以下、第3シリーズ)は、現在の所最後に全国放送されたルパンのテレビシリーズです。

原作に最も近づけた作風を目指しつつも、パイロット版のスラップスティックさを残したアバンギャルドな出来であり、異色作と言われています。

いわゆる知る人ぞ知るテレビシリーズですが、そんなルパン三世のトリビアをご紹介します。




■対抗心が出発点

元々第3シリーズが企画されたのは日本テレビへ対抗心からでした。

実は、打ち切られたファーストシリーズを作ったのは読売テレビで、大ヒットしたセカンドセリーズ(以下、第2シリーズ)を作ったのは日本テレビだったのです。第2シリーズと劇場版のヒットで、読売テレビは大いに悔しがったそうです。

そこで三匹目のドジョウを狙うべく企画されたのが、第3シリーズというわけです。

実はこの時、ルパンのアニメを担当していたアニメ会社は、ルパンの子孫が活躍する探偵ものである「ルパン8世」をフランスとの合作で作っている最中でした。ところが諸事情でルパン8世はお蔵入りとなってしまい、そこに目を付けた読売テレビが企画したのが、第3シリーズだったのです。


■お馴染みのルパンらしさがない理由

対抗心を燃やした読売テレビはルパンの設定を第3シリーズでリセットします。つまり、各TVシリーズの世界観は独立したものであり、パラレルワールドの出来事だと解釈できます。故に第3シリーズは第2シリーズとは大きく異なっている部分が、いくつかあります。

まずルパンの衣装が違います。第3シリーズのルパンは赤や緑のジャケットではなく、ピンク色のジャケットを着用しています。これも、第2シリーズとは違うのだぞという読売テレビの対抗心からだそうです。ちなみに、当初は白のジャケットを着用する予定だったそうです。

そして、ルパンと言えばお馴染みの「ルパン三世のテーマ」が、読売テレビと日テレとの権利問題で第3シリーズでは一切かかりません。




■全50作なのに放送が1年半?

第3シリーズは当初は2クールの26話の予定で作られましたが、比較的好評であったため、もう2クール延長されて結局50話分のアニメが作られました。ところが放送終了までに、約1年半もの歳月を費やしたのです。

理由は、読売テレビが放送の大黒柱にしていたプロ野球でした。野球中継の巨人戦が延長になる度に、土曜日のゴールデンタイムに放送していた第3シリーズは休止を余儀なくされました。結果として、第3シリーズが放送されたのは雨天休止の時だけだったそうです。

そのため、皆の記憶にあまり残らない結果となってしまいました。


■運命を分けた再放送

第2シリーズを超えたい意欲で製作された第3シリーズでしたが、結局第2シリーズのような長期シリーズにはなりませんでした。そして、その後の扱いが第3シリーズを『知る人ぞ知る』扱いにしていきます。それが再放送です。

今日、ルパン三世のアニメが全国的に知られているのは、再放送での認知と言っても過言ではありません。しかし第3シリーズは再放送されることはありませんでした。

第3シリーズ放送終了後に再放送されたのは、なんと第2シリーズでした。読売テレビにとってはこれ以上の屈辱は無かったでしょう。




第3シリーズは原作に出来るだけ近づけたルパン像を目指したものの、それを表現できなかったスタッフの力量不足に悩まされた作品でした。

未だに陽の目を見ることなく、再放送も専門チャンネルでの放送もあまりないレアなものとなっています。

第3シリーズの失敗を経て、ルパンの製作は日テレが独占しスペシャル版へと続いて行くのです。

お気に入り
Ameba
Mixi
Facebook


あわせて読みたい


【スポンサーリンク】