ガンダムがほとんど登場しないガンダム?OVA「機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争」の意外なトリビア



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「機動戦士ガンダム0080ポケットの中の戦争」はガンダムシリーズで初めてのOVAであり、原作者でもある富野監督が初めてノータッチだった作品です。

作風も、少年を主人公とした出会いと別れを切なく描いており、今でも根強い人気を誇っています。

そんな本作のトリビアをいくつかご紹介しますね。




■様々な人がオファーされた

初めてのガンダムのOVA作品ということで、会社は相当気合いを入れていたようです。当時のアニメ業界の様々な関係者に0080のオファーがなされました。

例えば監督には後に「パトレイバーシリーズ」を手掛ける押井守さん。シナリオには小説「銀河英雄伝説」の田中芳樹さん。

もしか彼らが手掛けていたら、0080は全く別物になっていたことでしょう。


■電話を持たなかった監督

0080の監督に起用されたのは高山文彦さんという人物です。この高山さんはとても風変わりな人物で、なんと電話を所持していません。プロデューサーは仕方なく、住所を頼りにアポなしで高山さんに面会しガンダムの監督をオファーしたそうです。

ちなみに高山さんがオファーを承諾したのは、単に生活に困っていたことが理由のようです。


■作風が異質な理由

0080はロボットアニメのお約束事やアニメらしさが微塵もありません。理由は、高山監督がガンダムはおろか、一切のロボットアニメを見たことが無かったからだそうです。

高山監督は物語の設定の多くを、ヨーロッパの小説家や映画監督が作った小説や映画から引用しているとか。

特にラストのビデオレターは、第二次世界大戦でナチスに抵抗した北部イタリアのパルチザンたちの遺書がモデルだそうです。




■ガンダムの登場が少ない理由

0080では、ガンダムは第4話と第6話程度しか活躍していません。当時のスタッフが、ロボットアクションより人間ドラマを描きたいと考えていたからだそうです。特に監督とメカデザイナーは、ガンダムが登場しない方向で行くつもりだったようです。

この風潮が許された背景には理由があります。実はこの頃、ガンダムはSDサイズの商品がヒットしており、バンダイのホビー事業部がガンプラの商品展開を考えていなかったからです。


■ジオン軍のイメージを決定づけた作品

他の作品に比べて圧倒的にロボットの戦いが少ない0080ですが、意外と視聴者たちのイメージに影響した部分があります。それはガンダムと敵対する組織である『ジオン軍』を『ドイツ軍』的なイメージにさせてしまったことです。

これに関しては、メカデザイナーを担当した出渕裕さんの影響がとても大きいとされています。出渕さんは、ドイツ軍の知識に関してはアニメ業界の中で1番物知りな人物と言われています。

今日、多くのガンダムファンが持っているイメージは、実は出渕さんの思想設計に大きく影響されている面が多々あるのですね。




0080は、ガンダムらしさを排除した作風を描きつつ、同時にロボットアニメであることの限界を示した作品です。それは今日、ロボットアニメが人間ドラマを捨てて、再びロボットアクションに回帰している現状と決して無縁ではないと思います。

物語での主役たちは、この作品に新たな可能性を夢見ていたスタッフたちそのものだったのかもしれません。

そんなことを想像すると、物語がよりメタファー的に見えてくると思いますよ。

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