「風立ちぬ」に引き続きダブル大赤字確定?「かぐや姫の物語」製作秘話



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ジブリの高畑勲監督が14年ぶりに製作した「かぐや姫の物語」は、芸術性やテーマのインパクトなどが話題を呼び、高い評価を受けています。

ちょっと壮大なテーマが秘められた大人の物語は、ファンタジーや冒険が好きなジブリファンからは、「面白くない」という声もあります。

両極端な評価が飛び交う中、興行収入30億円を超える勢いだそうです。30億と言うと一般的には大ヒットなんですが、実はそれだけではメチャメチャ大赤字になるそうです。




■いくらお金があっても足りない

「かぐや姫の物語」の製作期間は8年、制作費はなんと51.5億円もかかっているそうです。昨年夏の宮崎監督作品「風立ちぬ」も興行収入120億円超を叩き出すも大赤字で、ダブルの大赤字が確定的な模様です。ジブリ、大丈夫?

原因は、高畑・宮崎の2大巨匠が、映画のためなら惜しみなくお金をかけてしまうからなんです。高畑さんのほうは特に輪をかけて「いい映画を作るためなら他のことは何も気にしない人」だと有名です。


■完成までには15年かかる予定だった?

高畑さんは天才ですが、ちょっと気難しい変わり者のようです。

西村プロデューサーがまず高畑監督に竹取物語の映画を作ってくれるよう説得するのに1年半、脚本ができてアニメーターが決まるまでにさらに1年くらいかかりました。このアニメーターが、巨匠も絶賛する田辺修さんでした。

この田辺さんも何かが下りてこないと動き出さない天才タイプだったので、絵コンテも一向に進まなかったようです。すでに2013年公開と発表していたので、西村プロデューサーは焦りまくります。

このままのペースでいくと完成は2020年と計算されました。ジブリのドンである鈴木プロデューサーは、これを聞いた時「吐き気がする」とトイレに駆け込んだとか。




■現場は地獄の日々

無理やり完成させるかやめるか、どっちかしかないと西村プロデューサーは覚悟しました。監督やスタッフと12時間話し合い、他のアニメーターに変えず田辺さんでいくことを決めたそうです。

セル画のアニメと違い、淡彩画と墨絵で作るアニメは作業量がケタ違いです。全部で50万枚を超える作画が必要なのに、絵コンテができたのは2013年3月でした。

とにかく膨大な作業を限られたスタッフで短期間でしなければいけませんでした。それはそれは地獄のような壮絶な現場であったようです。


■途中で力尽きて床に倒れるかもしれない

あまりの過酷な仕事状況に、スタッフから「仕事場の床を土足禁止にして!」と要望がでました。「力尽きてそのまま床で寝てしまうこともあると思うので、せめて綺麗な床の上で寝たい」と。

もう献身的としかいえない現場の頑張りがあって、約8か月で映画は完成しました。

最後は、まだまだ制作に関わっていたいと仕上げの見切りをなかなかつけない巨匠のお尻を鈴木プロデューサーが叩くように、なんとか終わらせたそうです。




高畑監督は宮崎監督がアニメ制作を教わった人です。商業アニメなのに、スケジュールより予算より、いい作品にするためのこだわりが優先してしまう根っからの芸術家です。

肝っ玉の大きいスポンサーと、鈴木プロデューサーとアニメ愛に溢れるスタッフからの信望があってこそ、映画が作れているのでしょうね。さすが巨匠!さすがジブリ!

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