抗議により未収録?ブラックジャックの訳あり作品たち



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医者とは何か、人間とは何か。

時に哲学的な疑問を読者に投げかける手塚治の名作、ブラック・ジャック。一度は手に取ったことがある人も少なくないのではないでしょうか。

そんなブラック・ジャックには、いろいろな理由で未収録になった作品がいくつか存在するようです。

今回はそんな訳あり未収録作品を紹介したいと思います。




■血が止まらない

血友病にかかった少女を救うためにブラック・ジャックに助けを求めた少年。しかしさすがのブラック・ジャックも遺伝病は治せない。少年は長くは持たないであろう少女に、嘘の手術で安心させてほしいと頼み込む。

この依頼を承諾したブラック・ジャックは、手術のため少年の血液を検査する。すると、彼が悪性の貧血であり長くは持たないということ、そしてそのことを彼自身が自覚しているということを知る事になった。

母親から事実を聞いたブラック・ジャックは「彼は今、恋をしています」とだけ言い、母親との電話を切った。

手術当日、少年は倒れ帰らぬ人に。後日、少年からの別れの手紙を少女に渡したブラック・ジャックは彼が死んだことを少女に告げるのだった…。

胸が詰まるような切ない話。何故これが未収録になったのでしょうか。

その理由は血友病にあると言われています。血友病は偏見が強いため、抗議がきたという噂もあるみたいです。




■快楽の座

うつ病の少年を救うために、頭に機械を埋め精神を操ろうとした鬼頭教授は、少年が機械のコントロールの下に笑顔を浮かべるのを見て母親と共に歓喜の声を上げていた。

しかし一人部屋に戻った少年は、張り付いた笑顔のままトカゲを床に叩きつけて殺してしまう。そして少年は、不気味な笑顔を浮かべたまま鬼頭教授をナイフで刺し、母親をも襲ってしまうのである。機械に精神がコントロールできる訳はないのだ。

少年の予期せぬ行動に、機械の停止をしなければならないが正しい静止手順を知っているのは鬼頭教授だけ。

そこでブラック・ジャックの出番である。少年の隙を見て麻酔を注射し、コンピュータの妨害が入らないうちに神業といえる速度で機械を摘出してしまう…。

その後、少年は再びうつ病に落ち込んだ。その後も変わらず息子に勉強を押し付けようとする母親に渡したブラック・ジャックの処方箋には「勉強を押し付けないこと、部屋に閉じ込めないこと、将来を無理強いしないこと」であった。

衝撃的な印象を与えるこの話は、そのあまりに道徳から外れた手術と狂気的な描写により未収録になったと言われています。

確かに刺激が強すぎるかもしれませんね。




ブラック・ジャックの未収録作品は他にも「植物人間」「指」「落下物」「訪れた思い出」「金、金、金」などが存在するそうです。

どの作品も、手塚治虫の哲学が色濃く反映されています。

気になる人は、これを機にチェックしてみてはいかがでしょうか?

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