公開当時の興行収入1位でも不人気?「平成狸合戦ぽんぽこ」の知られざるトリビア



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「平成狸合戦ぽんぽこ」は、1994年に高畑勲監督によって映画化されたアニメ作品です。

狸たちが人間の環境破壊に妖術で抵抗するという、ファンタジー作品ですが、意外な裏話が存在します。

それらのいくつかをここで紹介いたしましょう。




■実は現場監督だった宮崎監督

この作品の企画のクレジットに宮崎駿監督の名前が記載されています。しかし実際は、宮崎監督は相当深くこの作品に関わっていたようです。

鈴木敏夫プロデューサーによれば、高畑監督の凝り性で公開自体が危ぶまれたことが何度かあったようです。

その度に、宮崎監督がアニメ制作現場に出向いて半ば脅しをかけて作品を完成させたそうです。


■実は主題は環境問題ではなく労働組合衰退の歴史

本作の主題はよく環境破壊であると言われていますが、もう一つのテーマが隠されていると指摘する批評家もいます。

それは戦後直後から70年代辺りまで行われた労組の敗北の歴史を描いているというものです。

実は高畑監督や宮崎監督は、東映でアニメーターをしていた当時アニメーターの労働組合に加盟し、高畑監督は副委員長という地位に居ました。

戦後から行われた労組のストなどの活動は、数十年を経て下火になりますが、高畑監督はそれをこの作品に込めたというものです。

この話はジブリの作品では珍しくバッドエンドで終わっていますが、負け戦を続けてきた高畑監督には何か思うところがあったのかもしれません。




■実はあまり人気がない作品

映像業界ではよく、困ったら子どもか動物を題材にした作品を作れば売れるという変なジンクスがあります。

平成狸合戦ぽんぽこは、ジブリ作品でありしかも動物たちがコミカルに動き回る話です。

しかし公開年当時の興行収益で1位となりましたが、あまりウケは良くありませんでした。

ネットサイトのgooが行ったランキング結果では、よく見たランキングで15位、子どもに見せたいランキングで14位、好きなランキングでは17位となっています。

理由の大半は説教臭いからだそうですが、もしかしたら上記のような要素を安保世代である大人たちが敏感に感じているからかもしれません。


■実は今も狸たちは負け続けている

本作品の舞台となった多摩丘陵は、実は現在でも開発が進んでおり物語で登場してきた自然は年々少なくなっています。

これは現行の土地開発の法律が開発業者の側に立ったものが多く、あの手この手で抜け穴が出来ているためです。

近い将来、ぽんぽこの舞台は石碑という形でしか残らないのかもしれませんね。




平成狸合戦ぽんぽこは、良い意味でも悪い意味でも高畑監督の個性が存分に発揮された作品だと思います。

賛否両論がある以上、そこには監督が込めた作家性が滲んでいるのです。

社会派ジブリの真骨頂である本作を、みなさんも楽しんでくださいね。

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