悪人から”優しいおじさま”に?「ルパン三世 カリオストロの城」の裏話を調べてみた



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宮崎駿監督が最初に手掛けた劇場作品です。

厳密には東京ムービーの作品ですが、DVDのジブリコレクションにも収録されています。

この作品の中から幾つかトリビアを紹介しておきましょう。




■製作期間

この作品の製作期間はとても短いことで知られています。

お話を作った期間が2か月間で、アニメを作ったのが4か月間だそうです。つまり宮崎監督はたった半年でこの作品を作ったのです。

宮崎監督は1979年の5月に突然監督を任され、7月にはもうアニメを作らざるを得ない状況下だったそうです。


■冒頭に五右衛門

物語が始まると、カジノを襲ったルパンと次元が札束を抱えて逃げる場面が始まります。

すぐさま追手が来るわけですが、事前の小細工で追跡は断念されます。実はこの小細工をしたのはルパンのもう一人の相棒、五右衛門です。

そして彼は、ルパンがお札が偽物だと気付いて捨てる場面でちゃんと車の後部座席にいます。後頭部と斬鉄剣の一部しか見えていませんが。


■ルパンを変えてしまった作品

この作品は、その後のルパンのイメージを良くも悪くも変えてしまった作品です。

原作者のモンキー・パンチさんは、この作品が公開されて以降、自身の描くルパンが「イメージと違う!」と言われて非常に困惑したそうです。

原作のルパンは、平気で女性を殺したり手籠めにしたりするギャングのようなキャラクターです。

ところがこの作品以降、「やさしいオジサマ」というイメージが先行してしまいました。最近のルパンは概ねこの作品のイメージを引きずっているそうです。




■銭型警部

色々あってあまりこの作品を評価していない原作者ですが、銭型警部の描写に関してはとても気に入っているそうです。

原作の銭型警部は堅物でギャグをあまりしない強敵として描かれ、ルパンを何度も追いつめる存在です。

ところがアニメ化されるに当たって無能なコメディリリーフ担当となり、原作者は大いに不満だったそうです。

この作品でも多少ギャグタッチですが、銭型警部の『有能』ぶりが如何なく発揮されています。


■終盤の俯瞰図

物語の終わり頃、伯爵が倒され城の秘密が明らかになって、敵味方の戦いに終止符が打たれます。そしてカリオストロの城の俯瞰の場面になるのですが、何故か此処は一枚絵で処理されています。

実は宮崎監督によれば、本来は水の流れが動く迫力のある描写になるはずだったそうです。

なぜ止め絵一枚になったかと言えば、作品の主要な作画を担当していた大塚康生さんが、ふらりといなくなってしまったからだそうです。

大塚さんによれば、劇中の米国車の描写に納得がいかないので取材に行っていたからだそうで、事前に監督に伝えないで行ってしまいスケジュールが混乱したのが真相のようです。




この作品を作って、宮崎監督は「自分の限界を知った」そうです。

そこから映画作りに邁進していくわけですが、そんな監督の若々しさが詰ったのがこの映画なのです。

みなさんもその辺りを意識して、もう一度見直してみるといいかもしれませんね。

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