流行りのゆるキャラの真逆をゆく「超人ネイガー」が地味におもしろいので調べてみた
ご当地ゆるキャラのブームは凄いですね。地元の知名度を上げるばかりか、グッズ販売で興業収入までアップさせてくれます。
今回は、秋田県の少し変わったご当地キャラクターを紹介します。
流行りのゆるキャラとは逆方向に突っ走っている戦闘ヒーロー系、その名も「超人ネイガー」。
全国各地でご当地ヒーローが見受けられますが、秋田の超人ネイガーは全国的にも先駆け…らしいですよ。
―キャラクター設定がものすごく細かい
変身の決め台詞や攻撃する時の掛け声はもちろんの事、ネイガーは他にも設定が凝っているようで、地元の人でも調べないと分からないような裏設定が盛りだくさんのようです。
主人公はアキタ・ケン。
秋田県在住で、職業は農業。謎の石の力で変身します。
不思議な石パワーって、なんだか抽象的な…と思ってしまいますが、そこは子供にも人気な戦闘ヒーローということで難しい話にしなかったのでしょうか。
変身の掛け声は「豪石(ごうしゃく)せよ」で、秋田弁の「ごしゃぐ」が主な由来。
「怒る」という意味の方言で、今でも中高年以上の秋田県民が日常的にこの方言を使っているようです。
そもそものネイガーの基本が、秋田の悪をやっつける的なスタンスなので、変身して悪を叱ってやる的なニュアンスの掛け声らしいです。
他にも、「剛借(ごうしゃく)」といって神の力を借りるという意味もかけられているとか。
ネイガーは、日本海沿岸に伝わる「ナモミハギ(ナマハゲ)」という来訪神の言い伝えをモチーフにしているようです。
この神様は大晦日や小正月に山から人里に下りてきて、人々の怠惰な姿勢を叱り、新年に祝福を与えてくれるという歳神様。
「ネイガー」というのも、この神様が「悪い子はいねがー!(いないかー!)」というのが語源とのこと。
―仲間も秋田色が強くて個性的
ネイガーの仲間には、ネイガー・ジオン(ネイガーの弟分、職業は林業)、ネイガー・マイ(ネイガーの妹分、米穀店に勤務)がいます。
ジオンは秋田の自然や水、お酒をこよなく愛する優しい青年。
山神鎮守の御神酒を携帯しているというあたり、本当に神話的なモチーフを絡めた設定がうかがえますね。
マイは田沢湖の龍神から力を与えられたとかで、全体的に白い超人です。
―とにかく装備が多い!
きりたんぽ型の剣、ハタハタ型の銃やバイク、かまくら型のグローブ、竿灯型の盾…。
よくここまで考えたな、というくらい秋田の名物を余すことなくモデルにして装備品がデザインされています。
秋田の名物名所を楽しく覚えられるご当地ヒーロー「超人ネイガー」。
地元ではテレビ放送までされているそうですよ。
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