銀魂を史実の新撰組と比較することで浮かび上がってきた作者のこだわりとは?



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ジャンプで大人気の「銀魂」は、幕末に実在した人物がモデルとなっている登場人物がたくさん出てきます。

今回は銀魂のキャラクターを実際の新撰組に照らし合わせてみました。




―銀魂のモデル

銀魂は、新選組と京都見廻り組がモデルになっているようです。

幕府の配下にあった二つの組織はまさに対極的。

元々武士階級ではなかった者や脱藩者たちの集まりで、緊急措置的に田舎から出てきた寄せ集めで組織された新選組。

武士階級で組織された幕府の正当な警察集団の見廻り組。

根っからの役人である見廻り組に比べて、新選組は汚れ仕事が多く軽んじられていたため、手柄を挙げることには執着していたといわれています。


―新撰組と京都見廻り組の対立

新撰組と京都見廻り組の対立ぶりが見事に描かれたのが、銀魂のバラガキ編です。

土方の小姓・鉄之助がキーパーソンになり、土方の幼少期まで描かれるという土方贔屓(ひいき)なシリーズですね。

ここでは、土方家の妾腹の隠し子だったと明かされた土方ですが、史実では豪農土方家の正当な息子です。

田舎だっただけに、そのへんの貧しい武家より名の知れた裕福な家の坊ちゃんだったようです。

近藤が道場の主で、地元が同じだった土方や沖田が集まったという設定は史実通り。




―史実とキャラ設定

銀魂作者の空知先生のすごいところは、沖田のキャラ設定です。

史実の沖田は肺を患い短命でしたが、銀魂ではその設定が沖田の姉・ミツバにそのまま生かされています。

史実と絡んでいるのがもう一つ、土方歳三は地元に婚約者がいましたが、彼女を振って京都に上りました。

銀魂の土方の場合、ミツバと想い合いながらも彼女を振って上京しました。

そんな設定があるおかげか、銀魂ミツバ編はそこまでの長編ではないもののファンの間で絶大な人気を誇っていますね。

ミツバに好かれた土方への嫉妬と、姉を振った土方への恨みで成長しても土方を敵視する沖田は、この設定から生まれたキャラクターなのでしょうね。

近藤は、史実とイメージが近いと言えるでしょう。大きく口を開けて豪快に笑う男気溢れる大将が史実の近藤です。

見廻り組の今井は、史実の方では珍しい二刀流で、右手に小太刀を持つという流派だったそうです。

その腕前はかなりのもので、それを佐々木に見込まれて坂本龍馬暗殺の実行犯となった学説もあるくらいです。

銀魂の今井は女性キャラクターですが、暗殺剣といわれるほどの剣術で沖田と張り合っています。

実在した沖田総司と今井信郎が対決したら、どちらが勝っていたんでしょうね。




銀魂の魅力は、史実の人たちの人間性や特徴をうまい具合にオリジナル世界観の中に取り入れて、一人ひとりキャラ立ちさせているところではないでしょうか。

新選組と見廻り組だけに限らず、モデルになった人物を調べたりすると、キャラクターをより愛せるかもしれませんね。

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